2013-11-04

ここ最近よく見る自称ゲーム開発者アイテム課金に対する意見に物申

ここ1週間ぐらいでいくつか目に付いたアイテム課金へのヒステリー反応に対する自称ゲーム開発者意見について

個人的にちょっと思うところがあったので、自称一般ゲーム購買者として書いてみようと思う。


「こうでもしないと食っていけないんだ」ってのは理解できる

個人的にはそもそもアイテム課金は「俺は一切払わないけど他人が払おうが関係ない」という立場なので

こういわれても「俺は払わないけど頑張ってください」としか言いようがない。

パッケージゲームしろF2Pしろ、俺がアイテム課金貢ぐことは未来永劫有り得ないし

俺以外のユーザーが払おうがどうしようが知ったことではない。

少子化市場自体の先細りが確定し、しかももう現実市場が萎んでる現実を目の当たりにすると

食っていくためには仕方ないのかな、とは思う。


でも作り手や売り手は市場を広げる努力をしたの?

ただ、諸手を挙げて賛成できないのはこのためだ。少子化なんてずっと前からわかってたことだったはずだ。

市場が萎むことだって現場スタッフはともかくとして、プロジェクトプロデューサーディレクターレベル人達

その対策を考えてしかるべきだったと思う。

じゃあ、その対策ってなにか具体的に表に出て来たかな?

既存ゲーム顧客層以外に、新規顧客を取り込むべく打たれた施策って何かあった?

俺にはその辺が全く見えないので何とも言えない感じになるんだよなぁ。


かつてWii市場に従来と違うタイプの新規顧客が大量に到来したことがあった。

目先の事しか見えないゲーマー様は「あんなのゲーム機じゃない」とか散々罵ってたけど

あれがゲーム市場拡大の最後のチャンスだったように思う。

せっかく今までとは違う客層が「ゲーム機市場」というこちら側のフィールドに飛び込んできてくれたのに

ゲーム会社のやったことは、客引き任天堂の猿真似か、乳児固形食を喰わせるかのような

従来型ゲームゴリ押しだけだった。

あそこできちんと新規顧客を徐々にゲーマー調教する算段を立てていれば、将来的に他のプラットフォーム

引きずり込むことだって出来たはずだった。

でもゲーム会社自分たちの「新規顧客へのアプローチが出来ない」という現実から目を逸らして

その客をみすみす取り逃がした。


他所の儲けをゲーム機市場に注ぐという愚行の先に待つのは「衰退」だけ

国内据え置きゲーム機市場の衰退の根本的な原因は「新規顧客を取り込めないプレイヤーしか残ってない」という事です。

今まで通りの方法で今まで通りゲーム好きになってくれる顧客少子化の影響で減っているにも関わらず

据え置きゲーム機市場に新規顧客を取り込むことはついに今までかなうことはありませんでした。

Wiiに居たカモの雛は四散してしまったし、PS3ですら今年はハーフミリオンもろくにまだ出てないという惨状です。

GTA5だけはギリいけそうかな?


で、今ゲーム会社がやっているのはスマフォ市場出稼ぎで得た金をゲーム機市場に注ぐだけ。

それでも新規顧客獲得目指してんならまだマシだけど、やってるのは既存顧客に媚びるだけ。

まぁ、その媚び方も微妙なもんで反発喰らいまくりなわけだけれども。

それなのに「こうしないと食っていけないんだ」とか言われても、同情は出来るけど諸手を挙げて賛成はできないよなぁ。

新規顧客獲得も、既存顧客へのアピールも、両方市場維持には必要ですよね?

どちらを欠いても市場は衰えます

でももう、国内据え置きゲーム機市場はその両輪を回すだけの体力がありません。


据え置きゲーム機アイテム課金F2Pをそのまま持ち込んだって市場内での客の奪い合いはできても

市場のものへの新規顧客流入はたいして起こらないよね。

だって、競合相手は生活必需品なんだものPCにしたってスマフォにしたってさ。


というわけで、詰んでるよね。

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