線路でおじいさんを助けた女の人に、総理大臣から感謝状が送られるのだそうだ。
この女の人がしたことは、まったくの迷惑行為でしかないと思ってる。
自殺したい人には、自殺を覚悟するだけの「理由」がある。自ら死ぬ、と言うことは、とてつもない勇気と覚悟を必要とする。生き続けることが出来ない、と思ったから、死ぬ覚悟をして、勇気をもって線路に入るのだ。
このおじいさんがそれをしたとしたら、誰にも助けてなんかほしくなかっただろうし、助けられたことでさらに苦しむことになるんだろう、って思う。
(大阪の女の人が東尋坊で自殺を止められた後、大阪のマンションに戻って飛び降りたことがあったね)
女の人は、とっさに「助けなきゃ」と思ったのだろうけど、おじいさんが線路上に横たわっていた(倒れていたのではなく)時点で、足を止めるべきだった。それでも、自分の中の良心的な何かを満足させたいのなら、非常ボタンでも押して、車に戻るべきだったね。
おじいさんが自殺志願者でなく、倒れてしまっていた(もしくは別の理由により、線路上から動けなくなっていた)のだとしたら、この女の人の行動は、「勇気あるもの」かもしれない。
だって、これまでも列車関連では、誰かを助けて自分が死亡、って事故たくさんあったのじゃない。
新大久保駅の事故では遺族に感謝状が出たっぽいけど、他の事故では?
もしくは、他の状況で誰かを助けた人は?
結局のところ、消費税を8%にしますよ、と言う(どちらかと言えば支持率下がりそうな)ニュースをかき消すのにちょうどいい美談だ、と思われたのじゃないかなぁ。
利用されるのだとしたら、可哀想だね。