2013-09-04

センス技術

 センスっていうのは、一見混沌に見える状態からある一定の規則性を見つけ出す能力だと思うんです。

 だからセンスのある作品っていうのは、大多数の人がなんとなく見ていた世界に「こういう視点で見ると面白いよ、ウソが見えてくるよ、美しいよ」という目線を僕らに与えてくれて、視野を広くしてくれる。

 つまり、「今まで視角には入っていたけど、特に注目はしていなかった気づきにくいあるある」をピックアップされて、僕らは「言われてみれば!」「あるあるー!」と嬉しくなるんです。一応頭では無意識に捉えていたものが具体的に意識できる、それってすごく快感なんです。お笑いでいえば「ツッコミボケ」はまさにセンスの賜物ですね。

 ただ、そのセンスを「他者に伝える為の作品」としてまとめる為には、的確に伝えるための「技術」が無いとちゃんとその意図は伝わらないんですよね。

 お笑いでいえば話術やジェスチャー、絵で言えばデッサンや色彩学、音楽でいえば作曲演奏技術小説でいえば国語力や構成力などなど。これらはセンスを他者へ伝える為の渡し舟であり、他人とセンスを分かち合うためのひとつコミュニケーション能力でもあるわけです。

 まあ技術が無ければ技術のある人と組めばいいので、必ずしも一人でどちらも高いレベルを併せ持つ必要は無いです。というか商業作品や規模の大きい作品は、ほぼその役割が分かれた人間集団が作ってますしね。センス技術が不可分でどちらも高いレベル必要なのはプロデュースマネジメント能力などですかね。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん