傍らにPCを置いて洗面所の床にバスタオルを敷き、上半身裸になってからローションを取りに部屋へ戻る。
ローションを持って洗面所までやってきて、今度はコンドームを忘れたことを思い出す。
「いけねっ」と思わず声が出るほど狼狽し、駆け足でもう一度部屋へ引き返して、ようやく戻ってきた洗面所で息を切らしながらコンドームの袋を開ける。
深呼吸してバスタオルに横たわった俺は、少し力の入った指先でPCのブラウザを開き、目をきょろきょろさせながら今日のオカズを探す。
今日は何にしようかなぁ。
じゃあ今日は久しぶりに○○ちゃんで抜くか、と決めて、若い女の子のビキニ写真をPCの画面一杯に拡大させる。
ふぅ、と一息ついた俺は、落ち着いた様子でローションを手に取り、よく馴染ませた後、画像を見ながら想像力を膨らませる。それと同時に下半身もむくむくと膨らんでくる。
コンドームを慣れた手つきで装着し、にゅるにゅるといやらしい音を立てながらアソコにも馴染ませ、ようやく今日の自慰行為が始まった。
早漏を治すために、アソコを鍛えるつもりで今日もなるべく時間をかけて事を進める。
足がかすかにピクリとして、精液が外に出たがる感覚を認めた俺は、やがて下半身にある手を休め、ローションを付け足し、それから今度は根元の方を優しくこすった。
この女の子のおっぱいは、きっと柔らかいんだ。俺の知らない柔らかさが、この画像の向こうにはきっとある。
手をあてがって、ぷるぷる感を思う存分愉しみ、真ん中に突っ立っているかすかに堅いものを舌の先で味わったら、最後に顔をうずめて、今度はそのまま画像の向こうの白いビキニパンツの方へと顔を運んでゆき、未知の深遠な世界を顔面全体で享受する。
そしてこのどす黒いものを、画像には見えていないねっとりとした狭い穴の中に突き刺して、心身全体を子宮めがけて投げ入れるのを繰り返し、億万の生命を女性の全てに委ねるんだ。
丸い曲線を描いたくびれのあたりを見つめながら、俺は、勢いよく射精した。
下半身の痙攣が収まり、もう一度一息ついて、コンドームの方を見ると、そこには精液溜めには収まりきれないほどの白いものが静かに存在していた。
静かだが、この中には確かに俺の精子が躍動している。
もう、無理なんじゃないか、と思う。
さっきあんなに大きくなっていたのがまるで嘘だったかのように、黒い性器は徐々に通常のサイズへと戻っていく。しかしコンドームの中にある大量の精液はそのままだ。
性器の侘びしい姿を見届けながら静かに目をつむり、心の中で呟くようにして、もう無理でもいい、と思う。
俺は、生まれてこの方ずっと守り続けてきた童貞を、これからも、永遠に、守り続ければいい。
こうなったら、意地を張ってでも、この童貞を守り抜いてやろう。
賢者は悟ったらしい
性欲があるのに童貞ってタチが悪いと思う。勃ちは良いようだけど。
決心したって書いてるけどさ、目の前にチャンスができたら そんな決心なんてあっさり崩れると思うよ。