NTTコミュニケーションズが運用するOCNのDNSサーバーに不具合が生じた。
http://support.ntt.com/maintenance/service/3/
この不具合に巻き込まれた人々は別の回線でTwitterやFacebookを使い、情報共有した。
実際、発生後1〜2時間はSNSで「OCN」というワードがバズっていた。
ところで、これだけ大きな問題になりながら、OCNはどのようなユーザー対応をしたのか。
結論から言うと、SNSアカウントは大量にあるのにも関わらず、SNSを全く活かさなかった。
OCN(NTTコミュニケーションズ)の顧客との接点は
OCNサポートページ http://support.ntt.com/ocn
OCN公式アカウント https://twitter.com/ocntop
NTTコミュニケーションズ https://twitter.com/NTTCom_online
https://www.facebook.com/NTTcommunications
のように多岐チャネルに渡る。この中でメールや電話は1対1、一方それ以外は1対多数のコミュニケーションが期待できる。
しかしながら、NTTコミュニケーションズは今回の件でTwitter、Facebook、LINEを全く生かさなかった。
一般ユーザーが滅多に見ない公式HPに情報を載せただけで、ユーザーが最も利用しているであろうSNSに情報を流さなかったのである。
結果的には、公式HPの情報は一部の人達によってTwitter等に拡散された訳であるが、
それが企業の手によって行われなかったというのはお粗末すぎではないだろうか。
例えばLINEで
・対応状況(調査中だろうがなんだろうが構わない)
・復旧見込み
を配信していれば、苦情を少しでも減らせたかもしれない。
いくらライバル企業のサービスとは言え、こういった対処こそがユーザーの価値を高めるのである。
何故NTTコミュニケーションズがここまでSNSを活用できないのか、
それは恐らく大企業ならではのTwitter担当と運用担当を分けるといった担当制に問題があるのだろう。
夜に起きたためと言われればそれまでであるが、ユーザー対応が必要な運用担当には緊急事態でのアカウント利用くらい許可して欲しいものである。
運用担当だろうが、企画担当だろうが、自由に情報発信できてのSNSなのだから。
ユーザーとのコミュニケーション手段として企業アカウントを作っているのにも関わらず、
最もコミュニケーションが必要なときに何も音沙汰ないのでは、全く役に立たない。
もっと簡単な話で「ソーシャルメディアを活用しよう」なんて誰も思っていないだけの話だよ。