一服しようとベランダに出たら晴れていたので、今日もジョギング。
数日ぶりに走る気だるさの中、雨上がりの夜風にほてった両腕を晒しながら、数時間前のことを思い出していた。
駅前で、帰途につく人たちが、どこから取り出したのだろうか次々と傘を広げていくのを横目で見ていた。
自分のビニ傘は、今朝の通勤列車の手すりに置いてきたままだった。
今朝は、女性が持つ日傘を除けば傘を持っている人なんてほとんどいなかったのに。油断した。
NEWDAYSのコンビニ傘を買うか、決意がつかないまま携帯を何となく弄っていたら、
目の前で、自分と同年代くらいの方が車でピックアップされていた。声からすれば、たぶん車を運転してたのはかみさん。
そういえば、学生時代のある時、彼女に車で2ヶ月ほど迎えに来てもらったことがあった。
あの時、車内でどんな曲を流していたっけ。あのサラリーマンは、車内で運転席にいる人とどんな話をするのかな。
学生から関係を続けていれば、今頃あの中で自分は彼女と、先日大学の旧友から届いた結婚式の招待状で軽く盛り上がれたのかもしれない。
結局、コンビニで傘を買って帰った。駅まで迎えに来てもらうことって、かつて考えてたほど安くなかった。