書くって大切ですよね。辛い気持ちでも書けると、いいですよね。
ただ正直、最初の版がよりあなたの気持ちに率直で、改版のほうは自分の反省点が増えてます。そして改改版では、理解してほしい部分が強調されています。
自分が書いたものを見ながら、書く・・・うん、たしかに いずれもあなた自身だろうけど、むしろ疲労が増えちゃわないでしょうか。
あなたに今起きているのは、あなたの何が悪かったのかという反省ではなく、「自分が望んでいるものがよくわからくなっている」ことへのいら立ちだと思うのです。
密接したパートナーの間では、たのしいことだけでなく「不快なこと」も当然起きますよね。
その際に大切なことは、もしあなたが 相手のことを不快に思ったとき、少なからず 相手も 同じ原因の不快感を持っている、ということです。
これを知ることは大切なことです。
あなたが、それにきづくことが、きっと あなたのこころを多少 ラクにするかもしれない、と思いますので、順次 述べますね。
象徴的なものが、あなたのお兄さんに対する あなたの反応です。
お兄さんやお母さんに、おばあさまのことお願いします、とおっしゃったとき、「長くないから」と言われあなたが不快に思ったのだとしたら
その「お願いします」が相手にとって不快だったということです。
たとえば、自分の親族の死を望む人はいないけど、その過程を見るのは地元の親族で、それについてあなたから十分なねぎらいがないと思っている、のかもしれません。実際はわかりません。だけど相手が不快に思ったことはまちがいありません。
あなたがほしかったのは、奥様の支持的態度だったのに、現実論をつきつけられて、あなたをひどく失望させた。
だとすれば、奥様はあなたが支持的態度でないのに、なおかつ理想論を見せつけてきて、あなたに絶望していたのかもしれません。
つまり、あなたが奥様を支持する姿勢になかったことが示唆されています。奥様は現実論をいうために怒鳴ったのではなく、不快になったから怒って現実論をぶつけてきたのではないでしょうか。
実際、あなたの提案が奥様をひどく不快にさせたことを忘れて、怒鳴り返されたことのみが、あなたのこころに残ったのですから、よりそれを証明することになりました。
あなたは自身の優しさや思いやりに自信があるようですが、実際には、人に対するこうした洞察がまるっきり抜け落ちています。
とても厳しい言い方になりますが、あなたは「腰だけ低い傲慢な人」として周囲に見られている可能性があるのです。
ヘタすると、あなたは、あなたの心根を 誰も見抜けちゃいないと思ってるかもしれませんが、世の中をなめちゃいけない。
あなたが、なんとなく人の本性を「感じて」いるように、いくらごまかそうとも あなた自身も感じられているのです。
誤解しないでほしいのですが、あなたのような聡明な人なら、こうした問題は年齢を重ねるごとに どこかで気がつくもので、私に言われなくてもやがて身に付くものだと思います。
ただ、私がここであえて明言しなければならなかったのは、いま あなたのその傲慢さ(人は自分のことを知らないし・自分はうまくやってきたとの思い込み)が、カタルシス(破壊衝動)として作動することです。
あなたがいま望んでいるのは周囲の理解のはずですが、それが破壊によって 多少でも得られると、あなたが思い込んでしまうのではないかという懸念です。