2013-01-20

私の読書は死んでいる

去年の11月

久しぶりに電車で出かけて、その帰りに何か読みながら帰りたいと思って、駅の書店文庫新書コーナーを周っていたら、好きな作家の新刊が出ていたので、すぐに買った。

で、電車の中で読み始めると同時に、違和感を覚える。

何か前にも読んだような気が・・・

後ろの方を見ると、「この本は2010年○○に単行本化された『△△△』を加筆修正したモノです」という注意書きが。

やってしまった。

タイトルもよーく思い返してみると、確かにこの単行本は買った。

文庫本単行本とほぼ同じタイトルなのに。何で気が付かなかった。

ショックだった。今までこんなことなかったのに。

この件は、単行本を読んだのは1~2年近く前だし、それに文庫本書き下ろしも(少ないけど)あるから作家へのお布施だと思えば・・・とある程度自分の中で苦しいながらも言い訳できたが、今日、追い打ちをかけるようなことが起こった。

図書館に予約してあった本を取りに行った。

早速帰って読んだ。読み始めると同時に、違和感を覚える。

何か前にも読んだような気が・・・

思い出した。

12月に暇だからってことで衝動買いした新書じゃないか

中身を見るまで気が付かなかった。

ああ、何ということだろう。

図書館の予約か、衝動買いかどちらが早いかは今となっては分からないが、少なくともどちらかを先に行ったあと、そのタイトルをすっかり忘れて、どちらかをしてしまったのだ。

自分はなんて雑に読書をしていたんだろう。

本を読んでいるようで、その実、タイトルも思い出せないほどに、本の内容は自分の中からするりと通り抜けていったのだ。

今まで、趣味は「読書」と言っていたが、正直もはや読書ってレベルじゃない。

「見書」とか「眺書」というレベルだ。

ほとんど何も残らない。

なんて無意味なのだろうか。

どうしよう、せっかく借りてきた他の本も読む気にならない。

後、趣味はこれからなんて言おう。

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