2013-01-14

学生時代体罰を受けてきた人に体罰容認論者が多いわけ

普段はあまりネットで発言したりはしないのですが、今回の大阪市桜宮高校体罰問題についてはちょっと言っておきたいことがあるので、ここの匿名ダイアリーを借りて発言させて頂きたいと思います

事件の概略やらなんやらはネット上にいっぱい情報が乗っているのでここでは省きます。今回私が言いたいことは、「なんで、体罰被害者であるはずの学校OBとかに体罰容認論者が多いの?」という事についてです。

参考リンク先生は間違っていない」“熱血”指導全国大会常連校にした顧問 桜宮高2自殺(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130108-00000578-san-soci)

なぜ、体罰を受けてきた学校OBたちに体罰容認論が多いのでしょうか?なぜ体罰を受けてよかったと思っているのでしょうか?

結論から言ってしまえば、体罰を受けてきたOBたちは皆「体罰は是である教育されてきた」からだと思います

例えば、タバコを構内で吸っている生徒が居たとします。そこに先生がやって来て、生徒のタバコを取り上げ、平手打ちを一発かまして、「タバコなんて吸うんじゃない!」と怒鳴りつけたとしましょう。この時、教育を受ける側である生徒は先生からどのようなメッセージを受け取るでしょうか?

一つは「未成年タバコを吸ったらいけない」という事でしょう。しかしこの時、生徒はもうひとつメッセージを受け取ることになります。それは、「学校タバコを吸っている奴を見かけたら先生は平手打ちをしてもいい」という事です。

要するに、生徒は、先生の発言と、行動から学ぶわけです。よく言う「子どもは親の背中を見て育つ」というのがこれです。

これは子どもの側から見たら当たり前で、自分たちの未来の姿である親や先生たちの行動は、自分たちの指針になるものなのだから、親や先生自分たちの目の前でやったことは、大人になったら自分たちもやっていいと考えるのは当然のことです。

と言うよりも、そうやって子供たちに社会の中でどのように振る舞えばいいかを教えるのが教育というものであると私は思います

(自分で手本を見せることもせず、頭ごなしに怒鳴りつけるような人もますがそういう人は親としても教育者としても失格であると思います)

今回の場合バスケ部主将が、「ミスをしたら殴られた」というものですから部員たちは、「主将ミスしたら殴られる」ということと「先生主将ミスしたら殴ってもいい」という事の2つのことを学んだわけです。

そうすると、特に素直な人は、「先生主将ミスしたら殴ってもいい」と信じ込んだまま大人になってしまます

これは要するに、幼い頃に虐待を受けた親は自分が親になった時、自分の子供を虐待する傾向がある。という事と全く同じ事です。

参考リンクhttp://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=8&ved=0CGcQFjAH&url=http%3A%2F%2Fwww.daiichihoki.co.jp%2Fdh%2Fupload%2Ftrial%2Ftrial603993.pdf&ei=m9LyUIX_NYSbkgXv2YHYCw&usg=AFQjCNELyTw1qGQpi2wQfpN_8d-6Ip83Qw&sig2=JhJyQYLnmZhlP59LKTehAg&bvm=bv.1357700187,d.dGI

更に、被害者が多いという事は加害者も多く。また、被害者加害者になるケースを考えると、ねずみ算式に加害者が増えていくという点で虐待よりもたちの悪い社会問題とさえ言えると思います

(体罰正義かどうかという点についてここで議論する気はありませんが、教育者子どもに対して「暴力」という社会的に許されない手段を子どもに正しいこととして教えてしまう可能性があるという点において、「体罰」は間違っていると私は考えます。)

以上これが、学校OB体罰容認論者が多い理由であると私は思います

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