2012-12-18

現金家畜

つつましく暮らす男性は畑を耕し食べ物をつくった。

老人はいいか声をかけ、子供がいれば手伝い、人々を手伝いありがとうをもらう。

丹精こめてつくった野菜は多くの人の舌を満足させお腹を満たした。

生きるのに必要な値段がある。

家をもっていても、自給自足をしていても、生きるのに稼がなければいけない現金がある。

国民年金 15,540円×12ヶ月 18万6480円を収めなければならない。

国民健康保険料は月々5,782円を収めなければならない義務がある。

住民税の均等割りは年間で4000円になる。

年間で259,864円を収めるためには、最低でも月20万程度は稼がなければならないだろう。

生産したもの経済に参加して現金化しなければならない。

単独で物を作って現金に買えるのは収益効率が悪いので労働力提供して賃金をもらうことになるだろう。

20万を稼ぐと今度は健康保険料は19,940円となる。住民税所得10%ほどかかってくる。

手取りはおよそ17万となるが、この17万円を稼ぐ為にには職を求めねばならない。

職を求めるには人が集まるところに出なければならない。

かくして、賃料が発生し、食料を得るためにお金をつかい生活維持費は跳ね上がる。

数万の現金が残るようにはなるが、現金ではお腹はふくれないので、その現金を使わせろと他のものにも経済への参加を求める。

かくして、人々は現金家畜となっていく。

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