すべて憶測で書く。
http://komazaki.seesaa.net/article/307791379.html (若い女性へ「選挙に行かない男は子供のことを考えてないから交際するな」って訴える形で、色んな人へ投票を促すエントリ)
に対して
http://blog.yuco.net/2012/12/election_gender/ (若い女性に向けてのメッセージだったら「女性の各自に投票しろ」って言えば済むだけじゃないの? 選挙は男だけのものなの?って突っ込んでるエントリ)
こんな反応が出てた。
そのツッコミについては、なるほど、と思うところはあった。しかしおそらく元エントリを書いた駒崎氏は「『読者モデル』で『女子大生』だったりする、男はよりどりみどりであろう女子本人の政治参加」については(そんなの当たり前すぎて)わざわざコメントをする必要を感じていないでしょうし、また「(若い女性は)社会に関心があり政治にも参加している男はきっと仕事もできて頼もしいから結婚して守ってもらいましょう」とは考えていないと思われる。
駒崎氏は病児保育のNPO法人の代表である。氏はおそらく「現在の日本における子育ての現実」を痛感している。仕事が何よりも優先となってしまっている父親が多すぎるという現実が元エントリから読み取れる。
15分以内のところに休日行くのが面倒くさかったら、おそらく彼氏は君の子どもをどこにも連れて行きはしないだろう。そんなやつとは結婚しない方が良い。別れよう。
理由の1番目、真っ先に挙げているこれである。1番目の理由だけ2〜5番目の理由とは毛色が違う。
おそらく、病児保育の利用者のほとんどは女性/母親であり、現場から浮かんでくる問題の大きなひとつが「父親の育児不参加/あるいは不十分参加」であろう。今の日本において子供を持つ家庭は(特に子育ての分野において)『男女の性別役割分業』となりがちであり、また、それを強いられている。
例えば子供が急に熱を出したとき、その当日仕事を休んで対応に回りやすいのは大体の場合女性の側である。既婚男性のほとんどは、子供が理由となるトラブルによって急な休みが許されない現実がある。
この前提を受け入れないことには話が進まない、言い換えると、『男女の性別役割分業』とならないために、この程度の低レベルなところから話を進めていかないと社会や男性の意識が変わりようがないのだ。今現在が「おじさんが社会を動かす国ニッポン」であるため、社会的性差云々以前に「おじさん向けの書き方」となってしまうのである。「日本の一般的な男性のジェンダー"観"」という所まで達していない。まず「分かってもらう」ために、このような表現をとるしかない。「子育てと仕事の両立が当然の社会を創ろう」とか言っている人に「こういう表現をさせてしまっている」のである。
この国でストレートに「社会に興味を持ち選挙に行きましょう。それがあなた自身と将来の子どもを守ることになります」と「20代女子の皆さんに忠告」しなくても、そんなのは言われなくても分かるし、それだけでは彼女ら自身と将来の彼女の子供を守ることにはならない。非常に残念なことに、それとあわせて「選挙に行かない男と付き合ってはならない」と言う必要がある。国や社会の構成要素において、どうしても男性主体になってしまう(あるいは男であった方が話の通りが早い)という現実を受け止めなければならない。
理想的にはツッコミの方が正しい。しかし、まだその正しさが伝わる社会ではない。そもそも「子育てと仕事の両立が当然の社会を創ろう」って目標自体が笑い話となるべきなのに。
育児をしている現実からのアプローチとしては、未婚の女性に対して「その男は大丈夫なの?」って言うしかない。それは「社会に関心があり政治にも参加している男はきっと仕事もできて頼もしいから結婚して守ってもらいましょう」ではなく「社会や政治を軽視する男なんかとくっついたら苦労するの自分と子供であって、そんな男から自分を守るためにも相手を選びましょう」という、全く逆の意図である。
そういう意味でも女性の方が投票率が低い現実は厳しい。 むしろ上回るべきなんだよなぁ、切実に変えたいのだから。
むしろやたら政治話したがるような子供っぽい男と結婚する方が苦労するような… 大人は選挙の事なんていちいち周りには言わないよ。 あと病児保育利用するような家庭は父親がかな...