http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121207-00000000-sasahi-soci
相手は高校生。
総額は多い人で100万円程度。月々返済額は1万円以下で、無利息。
でも返還率は8割以下。年々低下してる。
奨学金の財源の多くの割合が返還金なので、返ってこなければ貸す金がその分減ることになる。
今は希望者のほとんどに貸せている。審査はほぼ所得審査だけで、それも返済能力があるから貸すんじゃなくて、逆に所得が低いから貸す。生保でも貸す。
でもこのまま返還率が下がり続けると制度の存続自体が危ない(現実問題、数年後には財源が不足する可能性が高い)ので、返済できる可能性の高い人にしか貸せなくなる。
学力が高ければ将来就職して返済できるし、高所得の家庭なら就職できなくても親が返済できる。
でも学力も所得も低い人には貸せなくなるので、そういう人は下手したら高校にすら行けなくなる。
生保だと授業料や制服代なんかは支給されるので、生保を受けていない低所得の家庭の方が危ない。
(実際授業料や学納金が払えないので奨学金を借りたいという相談をかなり受ける)
ブコメでも散々書かれてるように給付にしろって言われるけど、金が返ってくる=財源の裏付けがあるから多くの人に貸せるということは理解してほしい。
給付の奨学金自体はあってもいいし、学校や民間の奨学金ももっと増えてほしいけど、今の貸与型を全部給付にすると対象者を絞るか少額ばら撒きになる(その上少額ばら撒きになると裏で莫大な事務費がかかる)ので、今の水準を維持することができなくなる。
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