やあ。分かるやつには分かると思うが、俺だ。ネット見てると一見真面目でマトモな空間にも2ch的な低俗で野卑た対立煽りがぎょうさんひしめいていて現実から乖離した事実認識が続々と形成されているのが観察できる。
さらに問題なのはその事態を2chと同等の低俗さだと気付いて「いねえ」人が結構というか殆どだということなんだな。いま何が起きているのか、世の中や人の心の仕組みはどうなっているか、その実際の姿が見えているか、
それとも見えて「いねえ」か、その違いは凄まじく大きい。真実を洞察できる慧眼が求められている時代。冬の時代。いま、言葉の究極的な意味で「実際的」な人間が貴重。
さて。
記憶術の話なのだが、そもそも世の中のテクニック本の類は二重にワンパターン化されてしまっていると思っている。1つ目は受け手すなわち読者の問題で勝手にパクリ認定したりそうでなくともあの方法の改変か
といった形でしか物事を理解できない人間が多いこと。理解は単なる既存のフレームワークへの当てはめとする創発のカケラもない受動的な認知モデルはとっくに古くなっているのに。2つ目は書き手の問題で読者と同じくワンパターンにしか
考えられないから世の中の本はしょせんパクリだらけと「ガチで」思っているから自分もそういうパクリ本の量産に加担せんとて書くという輩である。
つまりはワンパターンじゃないミュータントもかなり混入しているのに関わらず二重のワンパターン化の力が強力過ぎて業界全体が完全なるワンパターンのマンネリの泥沼に陥っているかのように大半の人が錯覚してしまうのである。
で。
具体例を言ったところで上記のワンパターン脳には効き目が無いので具体例をあえて挙げないのが俺の習性なのだが、ここではあえて具体例を挙げる。
そうだなイメージが苦手な人もいるだろうからこうしよう。方眼紙タイプの小さなメモ帳を携帯し、そこに罫線にそってテキトーな図形を描き、その内部のマスに記憶したい事項を入れていくってのはどうだ?
ここまで聞いてなんだ「場所法」か等と思った記憶術マニアだとか別に新しくないじゃんと思った一般人だとかはこのエントリを読んでも意味がないことを保証する。
あえてこの方法について突っ込んだ説明はしない。どこが新しいのか、どこが強力なのか、など。何か新しさを感じた人だけやってみたらいい。
で。
なんでこんな話をわざわざしているかというと、新しさってそもそも思い込みを外して見れるってことなんだよな。とくにネット漬けの人。記憶術そのものはどうでもよろしい。
と言ってもネット漬けの人を俺が治せるとは思わないし、せいぜい出来るのはネットから距離がとれている人を呼びかけてネット漬けの人について何か働きかけるキッカケを与えるくらいだな。
そのくらい彼らは思い込みで支配されているしこの世界もまた思い込みで埋め尽くされてしまっているんだ。すごい音楽や絵画ってすごいのは伝わるけど何故すごいかは伝わらないんだよな。
何故が分かると言葉による思い込みが働いて新しさが欠如する。元電気グルーヴの砂原良徳もそういうコンセプトで「take off and landing」を制作したんだ。
ニュースを見て実際の有り様、つまり<実態>だな、それを確認することなく鵜呑みにするのは危険だろう?だがその罠を回避しようとしようとするフリはしつつも結局<実態>から逃げてるんだよな。
そんな時代だからこそ、自分の足で歩いて自分の目で見たことだけ信じている人間の脳のつくりはまるで異次元だよ。たとえば、大前研一氏はそういうタイプの人間だよな。
ネットでは現実から乖離した事実認識が形成されやすいですね。 物事の本質や真偽を見分ける洞察力が求められています。 さて表題の記憶術ですが「場所法」をオススメします。 ご存...