2012-10-29

カイロ整体に通う前に検討してほしいこと

脚とか膝とか腰とか肩とか、どこかしら疲れてたり痛んでてどうにかしたい、しよう、と思うことはあると思う。

あるいは、O脚やX脚の矯正とか、小顔とか、増田読んでる人でこういうことに興味ある人がどれほどいるかからないけど、そう思うこともあるとおもう。

そういう時、どこに行くだろうか。それが整体だったら、ほかの選択肢検討した上で、後悔のないように、と言いたくて、これを書くことにした。


腰が変だと言ってた友人がいる。

激痛ではないけど、趣味アーチェリーも休まないといけない程には痛むと言ってたのに、通いだしたのは医者ではなく整体だった。

そこで「かなりひどいので、毎日来てください」と言われ、腰痛治療のためといって、律儀に毎日通っている。すごいよね。たまげたよ。

どっかの家電量販店が、iPhoneTwitter設定サービスに数千円の代金を設定したってニュースを見たときと同じくらい、いやそれ以上に、びっくりした。

整体院がこんなに乱立してるのは、これほど簡単に、何も知らない人からお金を吸い上げられるからなんだな、と。


自分は、親戚が整形外科医なことと、医学部に編入したこと、O脚矯正であらゆる療法を数年ジプシーしてきた経験から医療提供側としても、利用側としても、ごく一般レベルよりは整体整形外科の周辺について多少は知っているといえると思う。

その立場からいえば、この友人がまず行くべきだったのは医者だった。腰痛が重大な病からのものでないか、まず確かめるべきだった。

整体師が重大な病気発見したところで、結局医者に行ってくださいといわれるだけだろうし、本来整体はそういう役割をになっていない。

整体トレーニングからジム筋トレにも、大人のバレエ教室にも保険がきかないのと同じ。

なので、保険は本当は骨折や捻挫治療しかきかない。それ以外で適用された経験があるなら、保険不正請求が行われてたことになる。

今朝もこんなニュースがあった。柔道整復師の「療養費」 適正化を検討へ


激痛でないし、たいしたことないか必要ないと思うかもしれない。

けど、それは安全日だから避妊は要らないみたいな考えで、わざわざリスキーになってどうするよ、って話だし、根本治療をせず症状が重くなって結局整形外科にかかるとなると、時間お金無駄になってしまう。

整体師にできて医師にできないことはないから、まずは医師にかかって、症状や治療について根掘り葉掘り聞いてほしい。これが大事

たとえば自分は、バレエを習いたてのころ、柔軟が不十分で軽い筋肉の炎症を起こして、大層にも筋弛緩剤と痛み止めを2週間分も出そうとした医師にかかったことがある。

医者が苦手で整体に行きたい人はこういうことが嫌ってのもあると思う。

でもこれは、病気に対して基本的に非力と想定された患者が、最低限の努力で症状を克服できるような場合を想定しているから。

体を動かせなかったり、休む間もなく睡眠時間も少ない人でもなんとか治るようになっているので、整体で治そうと思える時間的、心の余裕が確保できるなら、それを伝えてほしい。

自分場合学生から柔軟を毎日時間やるのも苦でないし、余裕もあることを伝えたら、薬はもしもの保険用の痛み止めだけになり、患部に効くストレッチのやり方を教わることになった。


とりあえず医師にかかった。重大な病ではなかった。「整体に通う?まあいいんじゃない」と医師も言ってる。さて通おう……!!

と、その前に。ここからはこういう選択肢もあるよという話。

整体カイロの営業を妨害したいわけではないんだけど、整体はあくまでトレーニングを補佐するところで、「手間の省略をお金で買う」ものだと思ってほしい。

整体カイロがめざすのは、「柔軟」と「筋肉トレーニング」。ジムインストラクターみたいなもの

整体師はその道について詳しいので、柔軟と筋トレでどうこうしたいというなら、検討するのは大いにありだと思う。

ただ、柔軟や筋トレをやったことがある人はわかると思うけど、試行錯誤勉強でかなりの所まで独学で伸びることができる。幸いにも日本はそういう情報アクセスできる環境が整っている。

そして何より、柔軟と筋トレ指導するのは整体だけではない。バレエヨガ体操なんかは整体と同じかそれ以上に柔軟と筋トレ重視だし、トレーニングジムボクシング空手とか、たぶんスポーツの分だけ、柔軟と筋トレ方法があると思う。

体をよりよく動かすには柔軟性と筋力が必要から、どこかしこも発展にともなって柔軟と筋トレメソッド確立されていったんだと思う。

整体もなんか医学の片隅っぽい雰囲気をかもしだしてるけど、もともと柔道ルーツがあるみたいだし。

続けることで意味が出てくるものから、最もお金時間無駄にせず、続けられそうで自分にとって効果がありそうなものを選んでやってほしい。


整体は町の学習塾のようなもの。やる気があればすばらしい参考書があるから独学も可能だし、机に向かうのも億劫から塾に通わないと無理、って子供もいる。

ただ、「英単語を覚える」みたいな独学可能な事を、それも最終的に独学でやらならないといけないようなものを、必要以上に不安にさせたり煽ったりして、選択肢も期限もを提示せず、ただ「毎日来てください」なんていうような塾はやめておいたほうがいいよね。

友人がかかったような一部の整体は、専門性のせいで何が起こってるかわかりにくい状態を利用して、あえて不透明にしたまま、金づるにしようともくろんでいるようだから気をつけてほしい。

情報弱者を相手にした商売は何も悪徳整体だけじゃあないだろうけど、医療関係者のはしくれっぽく見える人が「からだの状態がひどい」といって、説明もなしに「通え」はあまりにもひどいと思ったので、つい書いてしまった。ただこれは医師の説明不足の文化の問題もある。

けど、健康のために壺でもハンコでもあやしいキノコも買ってしまうのが人間だし、ましてやあたか医療従事者のような人間がそこに悪意を持って接するのは、ああ怒りが収まらない。

たいていの整体屋さんはまっとうに営業してると思う。自分もO脚矯正でそれなりにお世話になった。

最後に、整体治療への応用ももちろんできるけど、基本的にトレーニングするところだと思ってほしい。

うまく使えば柔軟性と筋力で体は軽く、動かしやすくなり、整形外科系の持病があるならいくらか軽減するだろうから、後悔したり搾取されたりしないよう気をつけて、利用してほしい。

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