「ごめんなさい」「ごめんなさい」
悲痛な男の謝罪が、満員電車にこだまする。
女性専用車両の中年男が、今日も顔色をなくしたまま、次の車両へ移っていく。
汚れの落ちないスーツが包むのは、だらしのない中年体型。
クリーニングのタグは外し忘れないように、黒ずんだカッターの襟袖は見せないように、努力はするのが独身男のたしなみ。
もちろん、女性専用車両に居座るといった、肝の据わった世捨て人など存在していようはずもない。
Permalink | 記事への反応(1) | 20:16
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はい釣りがバレバレ やり直し