妻からこう言われた経験はないだろうか。こちらとしては良かれと思って掃除を手伝ったつもりなのにこんな言われ方をしたら、モチベーションが下がるばかり。メリットなどひとつもない。最悪の応対であろう。にもかかわらず、彼女たちはさらにこう続けたりもする。
「やり方が違う」
確かに全く同じやり方ではなかっただろう。全く同じには出来ない。手順も違うだろうし、そもそも違う人間だからだ。しかし、『四角い部屋を丸く掃く』なんて事にならない程度には、きちんと掃除をしたつもりだ。全く同じやり方である必要があるのだろうか。そもそも、彼女たちが考えている『やり方』が正しいのか。より良い『やり方』はあるかもしれないが、掃除にこれ以外に無いという『正解』は存在し得ないのではないか。自分が正しいと思っている(思い込んでいる)『やり方』を押し付けているだけなのではないか。自分の『やり方』通りに進まないと気が済まないだけなのでは。
しかし、その『やり方』が正しい場合もあるだろう。では、その『やり方』を明確にし、相違点について教えてくれれば、誤っていた部分についてはその『やり方』に合わせるのに、正しい部分も含め「やり方が違う」と言われても、直しようが無い。
「手伝ってくれてありがとう。でも、○○の部分は××にしてくれると嬉しいな」
とでも言ってくれたら、モチベーションも下がらないし、悪かった部分も直しようがある。これこそ『最適解』じゃないだろうか。
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と言ったところで、「偉そうに」と反感を買われるだけ。男性目線ではなく、女性目線で考えてみよう。
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たまに掃除を手伝ってくれたと思ったらあまりきれいになってなくて、こう言ってしまいがちじゃありません?「手伝うよ」なんて調子のいい事言っておいてコレだから、ムカつきますよね。こっちは毎日と言っていいほど掃除をしてるのに!それでも、「手伝うよ」って言ってくれるだけマシらしいですよ?手伝いもせずゴロゴロしてばかりだったり、自分のやりたいことしかしなかったり、そんなトコロも多いみたい。
せっかく手伝うと言ってくれるんだから、これを使わない手は無い!ちゃんとやってくれれば、自分の仕事も減りますしね。上手いこと乗せて、掃除をやらせてしまいましょう!
とは言っても、気になるのがその『やり方』です。掃除をやらせても、手際も悪いし、「自分だったらこうやるのに!」とここでもついイラっとしちゃいます。だからと言って「やり方が違う」と言っても逆効果。「じゃあどうやればいいんだよ!」と逆切れされてしまいます。そんなこと自分で考えればいいのに。
ここは我慢して(「我慢する筋合いは無い」って思っちゃうかもだけど我慢!)、こう言ってみましょう。
「手伝ってくれてありがとう。でも、○○の部分は××にしてくれると嬉しいな」
『○○の部分は××に』と、いちいち指摘しなきゃ伝わらないのです。めんどいよね。でも、そう伝えることで次からはその『やり方』でやってくれます。『ありがとう』とか『嬉しいな』の部分は、うへーと思うかもしれないけど、せっかくなので使ってみてください。効果的ですので。
ちょっとした一言で夫をあやつる事ができちゃうんだから簡単ですよね。魔法のコトバ、ぜひ活用してみてください!
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どうだろうか。同じ言葉だが、伝えたいことは同じだが、印象は異なるだろう。後者の文章で言いたい事が伝わってくれることを願う。