すごく今更だけど、ふと気づいたのでメモ。
まどマギにおいて、さやか、ひいては杏さやになぜ女である自分が惹かれるのか。
それは、さやかが「選ばれない方の少女」だからじゃなかろうか。
望んでも決して一番にはなれない。
上條への想いは双方向になることはなく、
きゅうべえにはまどかを釣るためのエサ扱いされ、
マミさんが己の弱さを吐露したのはまどかだけ(なのにさやかの中でマミさんが絶対化されちゃってるのが余計痛々しい)。
絶対的なまどかの存在があるから、魔法少女の一番にもなれない。
自分が一番でないと悟ってしまいながらも、さやかは気丈に「正義のヒーロー」であろうとする。
清く正しくあろうとする。
その度に心がすり減っていく。歪みが生まれていく。
自分のやってきたことに意味はあるのか。自分は苦しんでるのに、誰も自分を見てくれない――
したくないしする必要もないと分ってても、親友と比較し、嫉妬と劣等感に苛まれる。
そんな自分がまた醜く思え許せなくなる。
さやかが魔女堕ちしていく過程がやたら生々しくて痛々しくて泣ける。
物語の中には主人公・メインヒロインというものがあり、それ以外のキャラはどうあがいても作中でヒーローヒロイン補正には勝てないようになっている。(外部での人気の大小とかとは別問題)
そんな中で、自分が感情移入するのは「選ばれなかった」子の方だ。(エヴァのアスカとかも当て嵌まってるかな)
自分自身が「選ばれない方の人間」だという実感を持っているからだと思われる。
これはどうしようもない劣等感とか自分自身に対する失望感とかでもあって、選ばれるように努力すれば云々みたいな綺麗事レベルの話ではない。
また、情けないことに、選ばれないことを受け入れ諦めながらも、心の片隅では選ばれたいと浅ましく思っている。
そして、二次元世界の「選ばれない子」に勝手に共感を抱いてしまう。
彼女が救われるにはどうすればいいのか。どうすれば満たされるのか。
擦り減ってしまったさやかの心が救われるには、互いに一番と思えるかけがえのない存在ができればいい。
正反対ともいえる価値観を持っているからこそ似た者同士というか。
作中では関係性を築く途上で終わってしまったけれど、あの二人は互いの一番近しい特別な存在になりうるんじゃないかと示されてる。
引き千切られんばかりに打ちのめされている「選ばれなかった子」も誰かに選ばれて、満たされて欲しい幸せになって欲しい。
杏子の存在によってさやかが救われ、さやかの存在によって杏子は安らぎを得て欲しいと願わずにはいられない。
そういうわけで、杏さやという関係は自分にとってはどストライクだった。
BLが好まれる理由の一つに、性別とか恋人という括りとかの次元を超えた濃厚な関係性が描かれているから、というのがある気がするけど、杏さやはまさにそんな感じ。
うん。 脳味噌の病気だな。
一応突っ込んでおくと さやかはまどかや杏子に選ばれながらもそれを拒否しているので 実は「選ばれない」存在ではない。 (ちなみにまどかの言う「最高の友達」は「自分個人に対し...
そういや杏さやはやおいって言ってる腐をよく見たね。 さやかは女人気が強かった。
どこの出典だったかは忘れたけど、うめてんてーも杏さやを語ってたな。 曰く、「どっちもお姫様で王子様」 あーなるほどなって自分は思った。 さやかが白馬にのった王子様で杏子が...
http://anond.hatelabo.jp/20120907151136 急に杏さやが来たので 常々思うんだが、生きる目的だとか、生まれてきた意味だとか、そんなものは自分の人生を縛る枷にしかならない。 その点、魔法...