A子とは高校1年生の時同じクラスになり、仲良くなった。
ただし、境遇はかなり違った。私の家は貧乏で塾や習い事にも行けなかったが、彼女の家は金持ちで、いろいろな習い事をしていたし、家に遊びに行くと見たこともないような綺麗なお菓子といい匂いの紅茶が出てきた。
それでも劣等感を感じずに友達でいれたのは、容姿に関しては私のほうが上、と思っていたからだと思う。
彼女は太っていて近藤春菜似。洋服のセンスもダサかった。(これは、10年経った今でも相変わらずである)
私はスタイルには自信があり(実は中学までは太っていたのだが、頑張ってダイエットした)、眞鍋かをり似と言われる。もちろん眞鍋かをりほど可愛くはないが。
古着をリメイクするのが趣味で、センスが良いと褒められることが多い。実際、大学時代には作った服をオークションに出すと高値で売れていたので、おせじではないと思う。
私にはB男という好きな人がいた。彼は私の幼馴染で、周りから「お前ら付き合っちゃえよ」と言われるくらい仲が良かったのだけど、なかなか一歩を踏み出せずにいた。
2人きりで遊ぶと冷やかされて恥ずかしいので、A子を誘って3人で遊んでいた。
ある日気付いたら、B男とA子が付き合っていた。
私は、そのショックでうつ病になり、引きこもってしまった。大学受験のストレスなんかも重なっていたのかもしれない。
予備校に行くお金などなく、自宅浪人だったこともあり、A子がその後どうなったのかの情報は入ってこなかった。
大学は楽しかった。大学の友人たちは、うつ病の後遺症で挙動不審気味の私のことも受け入れてくれたし、彼氏もできた。
私は、次第に元の前向きな性格に戻っていった。
その後、猛勉強の末、公務員試験に合格し、地元の市役所に就職。
イヤイヤ期の育児は大変で、夫ともたまに喧嘩もするし、マンションのローン、奨学金の返済など、経済的にも楽とは言えない。
でも、公務員という立場はやはり恵まれていると思うし、自分はどちらかと言えば勝ち組のほうだ、と思っていた。
それが間違いだった。
高校の同窓会の通知が届いた。
高校の友人たちは、引きこもって卒業式にも出なかった私のことを心配しているかもしれない。
幸せになった自分を見せに行こう、と思って参加表明してしまった。
そこで知ったのは、A子が日本で一番偏差値の高い私立大学を卒業し、有名企業に就職していたこと。
A子自身も仕事はやめておらず、世帯年収は我が家の4、5倍くらいで、高級住宅地の一軒家に住んでいること。
今まで「自分は幸せだ」と思っていたのがガラガラと崩れていった。
全てが無駄だった。自宅浪人で旧帝に受かったことも、倍率30倍の公務員試験に受かったことも。
頑張って育児と仕事を両立させていることも、体型維持に努めていることも、ファッションに気を使っていることも。
全てが無駄だったのだ。
今はただ虚無感。
なんとか起死回生を図りたいけれど、公務員なので週末起業も出来ないし、億が一何かの間違いで私と結婚したい大金持ちの男性が現れたとしても、夫と子どもを愛しているので離婚なんて絶対に出来ない。
終わった。
今までの私の人生は何だったのだろう。
私はただ、A子に負けるためだけに産まれてきたのだろうか。
最初からA子は増田とは別世界の人で、たまたま高校が一緒だっただけ、にしか見えないんだけど。 嫉妬と言うのは自分よりちょい上くらいの人間にするもので自分より遥かに上の人間...
B男はどうなったの? 競争のダシにされて使い捨て?
旧帝行ってるんなら私立なんてどうでもいいじゃん、と思うけど。 早稲田慶応の理工といえどもでも九大工学部と比べればぺぺぺのぺですよ、っと。
いくら学歴でプライド保とうとしたって、世帯年収がぜんぜん違うんじゃどうしようもないでしょ。
私立自体はどうでも良くて、「有名企業に就職」「会社役員と結婚」「世帯年収は我が家の4、5倍くらい」がこの話のキモだろ。 学歴は収入と社会的地位を得る手段なんだから、後に...
http://anond.hatelabo.jp/20120613213735 他のトラバでも言われてるけど、肝なのは「有名企業に就職」「会社役員と結婚」「世帯年収は我が家の4、5倍くらい」でしょう。 自分が何が気に入ら...
忙しいつってもその収入の大部分は旦那の収入だろうし(いくら有名企業社員ったってそんなに稼げまい) 金さえあれば人雇って忙しさを軽減出来るしなあ そもそも共働きでないと収入...
負けたら不幸という思考回路が理解できない。 会社役員の夫の方が必ず配偶者として上なのか? 女はよくわからない・・・
釣り以外の何物でもないじゃないかこんな話。 ただのノロケ。勝ち組自慢。 弱い者のフリをしてさらに弱いものを叩く構図。
B子やC子を設定してそれに勝っていればいいだろ
桐野夏生がこういう話書かせると巧いし、けっこう売れてるよね。創作でも実話でも女性のこういう表に出ない感情を読みたい人はおれも含めて一杯いるんだろう。