切れ長の目がエキゾチックで、
伸びた髪をお団子にしていてそれがやけに野生的で、
(吉祥寺にいそうな感じ!)
どこにいてもどんな服を着ていても絵になる、
独特な魅力を持った人でした。
大学生活はポップな色に染まっていきました。
こいつのすごいところは、
何もない道を一緒に歩いた時にわかるんだよ、
と彼が友人に言ってくれました。
何度も何度も言ってくれました。
私が初めて笑ったとき、
やっとわらった、て喜んでくれました。
そうやって、感情が死んでいた私を生き返らせてくれた、
今の私の産みの親のような人です。
恋愛に発展しなかったのは、
一緒に過ごした期間は三ヶ月くらいでした。
彼がいなくなった翌年、私は退学しました。
退学の理由はいくつもいくつもあるのですが、
もう、十分、でした。
十分幸せを満喫させてもらって、
生きててよかった、て思いました。
それから年に一度のペースで彼に会いにいっていましたが、去年の五月が最後。
彼のようになりたくて、
それが生きていく理由になりました。
今思えば、嬉しいことも辛いことも、
心の中で彼に話しかけていました。
いつか彼と笑いながら井の頭公園を歩く日を思いながら
こんなことがあったよ、あんなことがあったよ、て笑って話せるように、
いろいろあったけど元気だよって報告するために、
必死でした。
それくらいしか、生きる理由が無かったです。
おめでとうね。
おめでとう、おめでとう。
こいびとのこと、嫁って呼ぶようになったんだね。
末長く、お幸せにね。
やっぱり、淋しさよりも幸せが勝るよ。
うまく愛してくれて、ありがとう。
大好きよ、
わたしを産んでくれた人。