2012-05-18

なぜGoogle日本一女子大生の学費支援は失敗したのか

僕がこの世から消し去りたいものは3つありますひとつは、核戦争、ふたつめは、魔族と人間ハーフである剣士グロチウスが主人公(必殺技は真・蛇殺円月刃↓\→↓\→AB)の冒険譚を書き綴った僕の黒歴史ノート、みっつめが、ソーシャル物乞いをする女子大生です。

Google+で日本一のフォロワーを持つ女子大生、坂口さんが炎上していますネットのやりすぎと、海外留学早稲田大学単位を落として、留年をするための費用を、ソーシャルネットワークstudy giftを使った寄付で賄おうとしたのが原因です。


さて、なぜここまで女子大生炎上してしまうのか。

さらに、なぜ僕らは「ソーシャル物乞い」を赦すことが出来ないのか。


実は、日本人国民性に起因にしています

日本人国民性との相性の悪さ、そして、サービス自体のインセンティブ設計の悪さによって、学費寄付プラットフォーム「study gift」がうまくいかない理由を解説してきます


目次

  1. 日本世界一の『自己責任教徒』
  2. 蜘蛛の糸はおりてこない
  3. 坂口さんは何をするべきだったか
  4. study giftが失敗する理由


日本世界一の『自己責任教徒』

意外と思うかもしれませんが、日本人世界有数の「自己責任国家」です。自分のケツを自分でフケと思っています。本当?と思う人は、ファクトを見てみましょう。

What the World Thinks in 2007の調査結果によれば、日本では「自力で生活できない人を政府が助ける必要はない」と考えている人が世界で最も多いのです。日本人で「必要はない」と答えたのは、38%。弱肉強食自己責任国家アメリカでも28%で2位なのを考えれば、いかにこの数字が凄いかわかりますよね。

このように、日本人マッチョイズムの国アメリカよりも、「てめぇのケツはてめぇでふけ」と考えています

なぜかというと、日本共同体というのは、ムラ、地縁血縁・・・こういうものが完全に瓦解しつつある超個人主義社会からです。個人社会なのだから自分のケツは自分で拭けよという言説が強くなります生活保護に、なぜあれだけの人が発狂するのかを考えれば、日本人いか自己責任教マッチョ民族かわかりますよね。

自己責任教世界一教徒である私たちは、この女子大生乞食っぷりを赦すことができないわけです。

でも、可愛い女子大生が困っているのだから・・・、という意見もあるでしょう。


それでも、なお賛同を得られないと断言します。

なぜなら、


「手を尽くしていないから」


蜘蛛の糸はおりてこない

彼女は手を尽くしていない。やるべきことをやらずに、助けを求めている。だから批判されるのですね。

彼女は、google+で57000人のフォロワーがいる、家入さんのような大物とのつながりもある。実際に現在IT系イベントマスコットガールとして引き合いがある。

はっきりいって、下手な社会人よりも「お金を稼ぎやす立場にある」といえます早稲田大学留年費用くらい払える、稼げるでしょと。


自己責任教の私達にとって、他人の手を借りるのは、できることをやってから、という心情が根強い。


似たような事例では、NHKの職員が難病の娘の手術代金の寄付を願いでて、火祭りのように炎上した話があります。なぜなら、彼らはNHK職員で役員でかつ高給で、家も売っていないからです。しかも、彼らは金をほとんど出していない。

娘を治したいのはわかる、けど、てめぇでやれることをやってからだ。という理屈炎上しました。


彼女場合も同じで「自分でなんとかできるのに」「なんとかしない奴」が同情を得られる国ではない、という話ですよね。


「女なんだから家入さんにおっぱいもませれば、ひともみ100万円くらいくれるんじゃないの」というような、僕は絶対にそんなことは考えたことがないし、考えたことのある奴は黒く腐って死ぬべきだと思うけど、そういうことを考える人もいる。

もちろん、前提として「ネットやってたら、単位落としちゃった。援助して。テヘペロ」に共感できねぇってのもありますよね。塩谷瞬さんが可愛く見えるレベル


坂口さんは何をするべきだったか

じゃあ、坂口さんはどうすれば炎上しなかったか。これはシンプルで「寄付ではなく、取引にすればよかった」。たとえば、


日本で一番SNSを使いこなしている女子大生無料ネットコンサル

・額に応じてイベントガールやります

Google+でビジネスを加速させる方法電子書籍


みたいなことをやればよかった。まぁ、もっとスマートなやり方もあるかもしれないけど、彼女からの納得できる価値提供必要だった。なぜなら、価値提供があれば、それは乞食ではなく、ネットを使ったマーケティングからです。それを批判するのは、資本主義喧嘩を売ることになるので、なかなかに難しいですよね。

メルマガっていう価値提供はするみたいだけど、うん、メルマガは高名なジャーナリストのおかげでアレな感じになってるしね。


持っているのにその力を行使していない人が誰かから共感を得ることってできないのではないかしら。


study giftがうまくいかない理由

寄付ではなく取引にしろ、というと、それは寄付プラットフォームではないよねという話になるかもしれません。でも、「学生への寄付」というコンセプトをとり続ける時点で、study giftはあまりうまくいかないと結論を出せます

寄付を誘発するインセンティブの低さ

なぜか。簡単に言うと「寄付をするためのインセンティブ提供できない」からです。


これは僕らが寄付をする動機を考えればわかります寄付をする理由は3つあって、

  1. 寄付によって精神的な満足を得たい(俺の寄付アフリカの子供が3000人救われている・・・
  2. 寄付によって名声を得たい
  3. 寄付によって税金節約したい

まぁ、こんなもんだよね。で、学生寄付をしても2.3は期待できない。とすると、1の「精神的な満足を得たい」だけになる。NPO寄付をするなら、1は大いに期待できる。

でも、女子大生が「あなたのおかげで大学卒業できました!サイバーエージェント就職して、これからコンプガチャに変わる新しい価値ある課金ソリューションを生み出します」となっても、それで精神的に満足する人は少ない。


なぜなら、ネットにはまって単位を落とした女子大生に5000円を使うなら、人は、アフリカの子供たちを数百人救える5000円の使い方をしたいから。たとえば、5000円出せば、予防接種ワクチン350回分が用意できる。そういう精神満足に、ネットを頑張った女子大生を助ける満足は、かなわない。

もっと同情できる学生がこれから出てくるかもしれない。けど、やっぱさ、合理的な考え方をすると、寄付だってコスパを考える。学費っていう寄付は、この世の中の寄付でも恐ろしく「精神満足」のコスパが悪いのですよ。


から、うまくいかない。


圧倒的な集金力の低さ

さらに言うなら、「study gift は集金力が恐ろしいほど低い」からうまくいかない。40万以上集まったスゴイと思う人もいるかもしれない。

けどさ、

  1. 57000人のフォロワーがいる有名女子大生
  2. しかも、可愛い(うん・・・
  3. 高学歴
  4. はじめてだからネットでも話題に(大手まとめサイトはてブtogetter
  5. 家入さんらのネットで知名度のある人のバックアップ

という、

「隠してたんだけど、俺は核戦争を生き延びた魔族の末裔かつ、体がゴムのように伸びて、かつ幼なじみ美人、かつ吸血鬼でなんというか凄くスゴイ、あと、魔法とかも使える。加えていうと、ちんちん鬼のように黒くてでかい、その名を魔剣士グロチウス」みたいな、ウルトラご都合主義なみに、好条件がそろって、40万円ぽっち。(僕が書いてる時点で)


集金力の低さは、上の「学費という寄付コスパが悪い」ことと「学費ぐらいなんとかしろというマッチョイズム」に起因してるんでしょう。

いやぁ、無理でしょ。仮に今回がうまくいったとしても、他の学生にも適用できるようなプラットフォームにはなりえないんじゃないかしら。個人情報と、ネットおもちゃになるリスクをとって得られるリターン、たぶん、恐ろしくつりあわなくなるよと。プラットフォームとしては機能しない。じゃあ、家入てめぇが寄付すりゃええやんかと。


つーわけで、最後RHYMESTERの『耳ヲ貸スベキ』から引用でしめたいとおもいます

まりゲームの脱落者。なりたくなきゃ てめぇがなにかしなくちゃ

で全部終わる話しですよね。てめぇで稼げるんやから、てめぇが稼げやハゲと。まぁ、お金貢ぐひとは勝手にやったらいいんじゃないですか。それで、アフリカもっと救えるけどね。


いや、うん、こういう正論じみたものが聞きたいわけじゃないよね。そう、違う。


あのさ、あのさ、留年した理由は、インターネットにはまってSNS写真をはりつけるのに時間を使ったり、旅行を楽しむのに時間を使ったり、さらには雀荘にいくのに時間を使ったからだよね。いい、言うよ、あの日桜の木の下で交わした約束、もう忘れてる?だから、言うね、今言わないと一生後悔するから、言うね。


ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーかじゃねぇの。

糞して寝ろ。

これもよかった。http://anond.hatelabo.jp/20120518154450

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