2011-11-28

性比のレバレッジ効果

 先日の国立人口問題研究所データで、

 「彼女がいない未婚男性」の比率が「彼がいない未婚女性」の比率より10%程度高い、との

 データが出た。 

 このデータを見て、はてなーの人々が、

 「この比率差はなんだ!?」ということで、諸説提示していた

 ・そもそもこの手のアンケートに正直に回答していないのでは?

 ・男性で「二股」が多いので、結果的に女性の「彼氏いる率」が高まった

  ⇒女性の「彼氏いない率」が低下した

 ・男性同性愛が多い分、男性の「彼女がいない率」が高まった

  (=「男性だが、彼がいる」)

 しかし、実はこれ、性比のレバレッジ現象でカンタンに説明できる。

 まず、そもそも、男女の「性比」自体、出生時で100:105の男性過剰である

 かつては、乳幼児死亡率で男児が多く死亡したり、それこそ戦死その他の社会的要因で

 適齢期には100:100に近づくまで「男性間引きされていた」が、

 最近は「平和医療も向上した結果、男性が間引かれなくなった」ため、

 適齢期でも100:105を維持している。

 つまり、何もしなくても「男性の21人に1人はあぶれる」のである

 で、これに「性比のレバレッジ効果」(自分が命名)が出てくる。

 元の調査を注意深く見て欲しい。

 「未婚男女にヒアリングとある

 つまり、既婚男女は調査対象外である

 仮に適齢期において、100のうち50が結婚していた、とすると、

 調査対象母数=未婚者は、女性50に対し男性55になる。

 つまり、世代人口の半分が結婚した場合、未婚男女の性比は100:110になる、ということになる。

 さらに世代を重ねて、婚姻率が上昇すればするほど、未婚男女の性比は男性過剰にぶれていく。

 つまり、歳を重ねて、未婚女子が既婚していくにつれ、「女性獲得競争率」は上昇していくのである

  

 ・・・聡明なはてなーが、このような単純なカラクリに気が付かないとは・・・

  • はてなーは聡明じゃないという自明のコトワリに、愚鈍なあなたは気づいていない。

  • それ以前に未婚率は男性の方が高くて、そちらの方がよっぽど影響大なんだが。

  • http://anond.hatelabo.jp/20111128191111 こんな計算していいのかどうかはいまいちよく分からない ■元ネタ 第14回出生動向基本調査/国立社会保障・人口問題研究所 http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j...

  • そんな小難しい話じゃなくて未婚女の不倫の方が未婚男の不倫より多いってだけでしょ。

  • いやそれが本質じゃない。「男性の方が年齢が高いカップルが圧倒的に多い」+「世代別人口は下降傾向にある(少子化)」の方が効いてる。 つまり,25歳の男性のメインの交際相手は2...

    • メインかどうかはともかく、 「自分より年上の異性と交際している率は女性の方が男性より圧倒的に多い」のは事実だね。

    • >>つまり,25歳の男性のメインの交際相手は20歳前後の女性で,その世代の人口は25歳人口より少ない。 一方,25歳の女性のメインの交際相手は30歳前後の男性で,その世代の人口は25...

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