2011-08-22

反韓デモ本質

結局フジテレビに何人集まって、それで何かが変わったのかは良く知らないので、適当邪推現実的な商売の方向からいろいろ考える。

先日のFNS歌謡祭VTRばかりで生(というかセットで)歌った歌手ほとんどいなかった事、ひな壇バラエティーや安直ロケ番組の氾濫、水戸黄門の終了。これらの延長線上に今の韓流ドラマブーム(という作られたもの)がある。

もちろん源流は『冬ソナ』『チャングムの誓い』などの優秀なコンテンツNHKが目を付けた事なんだろうけど、今、平日の昼間に韓流ドラマが流れてるのは、単純に単価が安いからだ。

それまでは昼のワイドショーが流れていた時間帯に、それらの制作費の数分の一(いや、数十分の一か)の値段で買ってきたドラマを流すだけで、対して変わらない(下手をすると以前より高い)視聴率が取れるなら、テレビ局という企業はどちらを選ぶか。考えなくても分かる。

ワイドショーは生だし、出演料もそれなりにかかる。月~金の帯番組なんかだとセットもスタジオ据え置きになるので、他の番組では使いにくくなる。買ってたVTRを流すだけの韓流ドラマとは経費も桁違いだ。

そしてそうなってきた理由は、誰もテレビに高い価値を感じなくなったせいだ。視聴者も、出演者も、制作者も。一番肝心なスポンサーがそれを実感しているだろう。

今回の地震CM自粛した企業がいくつかある。お酒メーカーや娯楽に関する企業しか自粛しても売り上げはあまり落ちなかった。それ以前からCM費用効果には疑問符ささやかれていたが、今回それを実感した企業も多いだろう。AC広告が「ウザイ」と言われたり、逆に流行ったりする。昭和天皇崩御されたときにはレンタルビデオ店が賑わったというが、今回の地震ではネットがその役目を果たした。もはやテレビは娯楽の王様ではないのだ。

それなら自社の番組再放送をすれば?と言う疑問が湧く。しかし、再放送時の収入の分配に関して、今は昔ほど寛容ではなくなっている。たとえば、昔のドラマアニメ再放送して、そこに出演していた俳優達にはギャラは支払われるのか。昔なら問題はなかった。ルパンは何度も盗みを繰り返したが、おそらく山田康雄氏ほか出演陣は再放送分のギャラはもらってないだろう。今ならそうはいかない。数年前のバラエティーの映像で、今はもう芸能界を引退しているから、と言う理由で出演者の独りにモザイクがかかっていた事もある。そしてそれ以前に、今は再放送以外でドラマアニメ収入を得ているのだ。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のDVD初回限定版が6,300円、通常版が5,250円である。「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」のDVDの定価が2,980円であるのとは大きく違う。俺はアニメDVDを集める趣味はないが、他のアニメも似たり寄ったりだろう。限定された数の、それなりのお金を持った層をターゲットアニメDVDは売られている。ちなみにクレヨンしんちゃん映画DVDは平均して2,000~3,000円である価格の差は、制作費と売り上げの差であるほとんどの深夜アニメはクソ高いDVDやグッズを売る事で採算を得ている。

ここまで書いて面倒くさくなったのでやめた。まあ、そういうこった。

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