2011-07-16

今更ながらけいおん!感想

すげーよかった。ハマる人がいるのも頷ける。

作品全体の緩さと幸福感がものすごく新鮮だった。

バトルものスポーツものだと、どうしても対戦や勝ち負けが出てくる。

それで大体の登場人物は勝つために、「苦しい努力」することになる。

対戦においてもガチのバトルものなら命がかかっているし、スポーツものでも何故か人格プライドといったものがかかってて、真剣勝負になる。

その結果作品全体から「弱いものは否定される」などといった厳しさが発生して、一定の辛さが出来てる気がする。

けいおん!はバトルでもスポーツでもないから、何とも戦わないし、何かを打ち負かしたり否定することはない。また、それをされることもない。

努力に関してもその演出がぬるい。個人の練習はそれなりにしているのかもしれないけど、特に平沢唯が家でしてる練習って多分「苦しい努力」じゃなくて、「好きなことを好きにやる楽しい努力」だよね。

そこからは、「戦わなくても何かを得ることはできる。そのために必要な努力も苦しいものとは限らない」というメッセージを受け取れた。

おそらくここら辺が、俺が今まで見てきたアニメ漫画と違うところなんだと思う。

ただ、二期は「卒業」「進路」「受験」「取り残される梓」などと割と辛い要素も出てきて、緩さと幸福感という意味ではちょっと違う方向だったかな。

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