2011-03-26

原発事故尺度を示す「レベル概念」は「マグニチュードに相当」するので、被害とは相関しない

 今回のアクシデントを、単純に評価すればレベル5とか6かもしれないが、

 ここでいう「レベル」は、地震で言えばマグニチュードに相当する概念

 

 これに対して、実際に蒙る被害の総量は、

 原発後背地の気象条件、地形、人口密度社会インフラ道路鉄道の整備具合)、

 人々の知的リテラシー経済力政治的要因によって変わることになる。

 人口密度北海道以下のウクライナで起こった「レベル7の事故」と、

 人口稠密地帯(福島県だけでもそれなりの人口密度がある上、後背地に仙台、さらに首都圏を抱える)

 である日本で起こる「レベル5(~6)の事故」では、

 「日本レベル5(~6)の事故の方が被害が大きい」ことも十分ありえるのだ。

 人口密度希薄アラスカとかでマグニチュード8.0の地震が発生するより、

 人口密度が稠密な阪神間マグニチュード7.2の地震が発生する方が、被害が大きいのと同じ理屈である

 ※「人々の知的リテラシー」「経済力」「政治的要因」の点では、

   確かに旧ソ連よりは今の日本の方がはるかに上回っている。

   しかし残念ながら「社会インフラ」の部分が、震災で決定的にダメージを受けているため、

   その部分チェルノブイリより被害が拡大することになる。 

 なので、「レベル5~6」であっても「チェルノブイリと同程度の被害」を受ける可能性があることを留意すべきではないか

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