2011-03-20

震災を売名に使うのはやめて欲しい

私も被災した身なので、落ちついてから書こうと思っていた。

しかし、中野剛志氏の印税寄付についてTwitterで賞賛するツイートが大量にまわってきたので思う事があって筆をとった。

http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/02/tpp_12.html

この中で中野氏は17日印税収入の半分相当額を赤十字寄付したとの事。

また重版になった場合は以下の条件で寄付を続けるという。

内容は

1、日本赤十字社の当該義援金の受付期間である本年9月30日

2、政府TPP交渉参加を正式に見送った日

のいずれか早い日まで、上記の形式による寄付を続けることをお約束いたします。


この後には印税寄付を公表した事への言い訳がつらつらと書いてある。

更に後半には大きく本の宣伝がある。

これだけみるとただの寄付行為に見えるが、よく見れば売名行為しか言えず心をえぐられる。

赤十字募金を受け付ける9月30日までと言うのはわるが、その次の条件、政府TPP交渉参加を正式に見送った日となっている。

つまりこれは、TPP参加が見送られたなら、それ以降は被災者なんか関係ないと言っている事も同義である

かにTPP震災は関係ないし寄付を行う事は悪い事ではない。

しかし上記の条件を付けた寄付をすると言う事で、結果として中野氏が言ってるのは「震災に半分寄付するから買ってくれ」という事になる。

ふざけるな。

現在でも死亡者行方不明者数は時を追う毎に膨れ上がっている。

現在被災地では困難な状況が続いている。

物資も不足しているし、それを持ってくる燃料も不足している。

私の周囲でも、連絡のつかない者への希望は失われつつある。

もちろん福島原発の問題は、被災者はない皆さんも気にしておられると思う。

それを中野剛志は我々被災者をダシに自分の本を宣伝に利用した

中野氏は、わざわざこれから入る印税計算して半分寄付したそうだが

我々に「ありがとう。復興の為に中野さんの本を買ってください」とでも言って欲しかったのか。

有名人チャリティで私物等を供出し、その売り上げを寄付する行為と、本のプロモーションとして震災を利用するのは全く異なる。

これを震災商法売名行為と言わずして何というのか。

馬鹿にするなと言いたい

本当に被災地の事を思って募金するのならば、公表する必要も無い。

我々被災者も金が欲しいわけでないし、その立場を利用するほど落ちぶれてもいないのだ。

中野剛志震災を商売にした行いを私は忘れない。

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