しかし、中野剛志氏の印税の寄付についてTwitterで賞賛するツイートが大量にまわってきたので思う事があって筆をとった。
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/02/tpp_12.html
この中で中野氏は17日印税収入の半分相当額を赤十字に寄付したとの事。
内容は
この後には印税の寄付を公表した事への言い訳がつらつらと書いてある。
更に後半には大きく本の宣伝がある。
これだけみるとただの寄付行為に見えるが、よく見れば売名行為としか言えず心をえぐられる。
赤十字が募金を受け付ける9月30日までと言うのはわるが、その次の条件、政府がTPP交渉参加を正式に見送った日となっている。
つまりこれは、TPP参加が見送られたなら、それ以降は被災者なんか関係ないと言っている事も同義である。
確かにTPPと震災は関係ないし、寄付を行う事は悪い事ではない。
しかし上記の条件を付けた寄付をすると言う事で、結果として中野氏が言ってるのは「震災に半分寄付するから買ってくれ」という事になる。
ふざけるな。
現在でも死亡者・行方不明者数は時を追う毎に膨れ上がっている。
私の周囲でも、連絡のつかない者への希望は失われつつある。
もちろん福島の原発の問題は、被災者ではない皆さんも気にしておられると思う。
それを中野剛志は我々被災者をダシに自分の本を宣伝に利用した。
中野氏は、わざわざこれから入る印税を計算して半分寄付したそうだが、
我々に「ありがとう。復興の為に中野さんの本を買ってください」とでも言って欲しかったのか。
有名人がチャリティで私物等を供出し、その売り上げを寄付する行為と、本のプロモーションとして震災を利用するのは全く異なる。
本当に被災地の事を思って募金するのならば、公表する必要も無い。