2011-03-13

激甚被災地の一歩手前にて

被災時に必要なものは何か?時間が立つに連れ必要なものは変わってくる。筆者は岩手県で今回の地震に被災したが、時間場所によって変わってくるが、自身の経験を元にここにしるす。防災用品の準備や、被災地に救援物資を検討している方は、参考にしていただければありがたい

この文章は、被災二日目にiPadにて作成した電気回線が復旧しだい、どこかに上げるつもり。

備蓄しておくと良いもの

出来ればもちだしたいもの

インフラがとまるので、食料や衣料はもちろん、燃料や情報を得る手段も確保しておきたい。今回は電気がなくても暖をとれる反射式ストーブ、これはお湯もわかせる、ガスが止まっても使えるカセットコンロが非常に重宝している。

固定電話回線が生きていても停電していれば、最近の多機能なヤツはつかえないので、結局ケータイに頼ることになる。公衆電話最近中々ないので。予備の簡易充電器や電池、車載充電器、iPhoneFMトランスミッターが役に立った。

いざという時の移動手段やカーラジオカーナビTVでいざという時の情報取得手段になるので、車がある場合ガソリンも出来る限り入れておく。携行缶などで保存する場合は、安全な場所に保存する事。

災害時に一番役に立つメディアラジオ、次にインターネットとなり、最後TV新聞となる。ラジオは用意しておいた方が良い。ネット情報を得る場合デマや不確定な情報に注意する事。TwitterFacebookなどで自分から発信する場合も、不確定な情報は流さない事。ヤフー知恵袋2chなどは極力使わない。

当たり前だが、一番の被災地から離れていてもインフラが止まれば、店はまともな営業が出来なくなるし、道路も寸断されたり、信号機が止まったり、緊急車両優先などで渋滞する。

水は断水していなければ、早いうちに水を貯めておくこと。飲料用はペットボトルやヤカンに。トイレなどの水は風呂に貯めておくこと。

注意したいのは、ロウソクやコンロ、反射式ストーブを使う場合は余震に十分注意すること。当たり前だが、常にラジオはつけておいて揺れたり緊急地震速報がきたらすぐに消すこと。

ATMが使えなくなるので、現金を用意しておく。

余談だが大都市圏に住む人以外は、メインバンク地元地銀農協郵便局信用金庫にしておくといいかもしれない。窓口対応スムーズになる。

やってはいけないこと

地震に限らず、台風でも水辺に近づく人がいるが、こういう人が一番最初被害者になる。絶対に危険場所に近づいてはいけない。

当たり前だが、沿岸部では揺れたらすぐに逃げる。ビルの出来るかぎり高い階層か、高台に。

また、心配なのはわかるが特に災害のひどいところに行ってはならない。阪神大震災の時の様な野次馬は論外。自分が被災するだけでなく、救助活動の邪魔になるから

不要不急の外出は極力避ける。道路の寸断や信号機の停止で思わぬ事故にあうリスクが高くなる。

電話は極力しない、出来れば連絡はメールtwitterFacebook災害伝言板ラジオ伝言メッセージなどを使う。やむおえない電話場合も、極力通話は短くすること。

デマを流すのは論外だが意図せずにデマを信じてしまってもいけない。チェーンメールは無視し、拡散RTは慎重に行うとこ。デマは最悪の場合は人命に関わる。

ウソクや反射式ストーブを使う場合は、そばから離れる場合は火を消すこと。一瞬でもそばから離れる場合は絶対に火を消すこと。ロウソクは使わないに越したはないが、使う場合は周りに燃えやすいものをおかない。

よく何かあれば、千羽鶴を折って送ったり、古着等を送る、自分小説本を送る俳優などがいるが、これらは役に立たないばかりか、ゴミしかならない上に、輸送力の無駄遣いとなり、迷惑となる。地獄への道を善意で舗装しないように。

あればいいもの

命の危険がなくなり、食事もある程度とれる様になると、非常に退屈になる。死傷者が多数でた沿岸部の方々や、原発関連で不安福島県の方々には大変申し訳ないが、1次的な被害が少かった内陸部にいる自分は、二日目にはもう暇であるTVラジオ災害関係しか流れておらず、ブロードバンドは不通、携帯電話不安定な為、webも長い時間見る事が出来ない。気を紛らわす為にも、何か簡単な娯楽はあった方が良い。昼間は文庫本を読んで過ごしたが、いよいよ退屈になってきたので、この文章を書いている。

余談だが、そういう意味ではある意味テレビ東京スタンスは正しいとも言える。今回は岩手にいるので、テレビ東京が何を放送をしているのかは知らないけど。

お菓子ジュースは非常用の食料という意味もあるが、気を紛らわすという意味で娯楽に共通する。自分タバコは吸わないが、喫煙する方はタバコも用意しておくと良い。ただし、不測の事態に対応する為、飲酒は避けた方が良い。

モバイル関係やカメラ記録撮影や録音に使える。ただ、間違っても現在進行で危険なもの、炎上中の建物津波などを撮影してはいけない。そんなものを撮っている暇があったら逃げる事。

その他

人工透析酸素吸入、糖尿病などの慢性疾患、妊婦の方はかかりつけの医院がどうなっているのか確認しておく。かかりつけの医師が診察不能な場合は、保健所や近くの総合病院自治体の窓口などに相談すること。

スーパーガソリンスタンドはかなり混雑し行列となる。そういうところで並んでいるのを無視し割り込んだりすると無用なトラブルを引き起こす。実際、筆者が給油のためガソリンスタンド行列にならんだところ、何台かが無理やり割り込んでいたが、割り込んだ車両は全部店員によってつまみ出されていた。

水の節約トイレを我慢するために水を飲まないのは、血栓などのリスクをよぶので、水分はとること。

ある程度インフラが復旧してきても、交通物流の回復は更に時間がかかる。食料や燃料などは無駄いしないこと。また、電気や通信などのインフラも安定的提供には時間がかかるので、無駄いしないこと。

「何かしたい」と思って、古着千羽鶴自作小説を贈ったり、慌てて炊きだしボランティアに向かってはならない。邪魔になるだけだ。善意を形に変えたければ募金をするか献血をすれば良い。今回は災害の内容から献血はそれほど必要無さそうだが募金は最も有効な支援である。ただし、募金をする場合は信用できる組織・団体を介して行うこと。間違っても駅前の街頭募金などに小銭を入れてはならない。善意を装った詐欺や悪質な新興宗教などが関わっている可能性があるからだ。せっかくの善意被災者に届かない可能性がある。

特に注意しなければならないのは、国連ユニセフなどを騙った振り込め詐欺だ。国連ユニセフあなたの個人の電話メールアドレスに、募金を依頼することはない。絶対に相手にしないこと。

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