2011-01-01

ももいろクローバー」という世界と「我々の社会」という世界

正直、嵐とかakb48とか、その他アイドルに熱中してるやつとか

どーにかしてるぜって思ってたんだ。2010年の途中までは。

だって、歌もそんなに上手くないし宇多田かに比べたら

良い曲じゃないし、それに超絶カワイイわけでもないやつらに

なんで、そんなに熱中しなきゃいけないんだって

ネット上でも一般的にも、そういったアイドル論はタブー的な

存在になっているんじゃないかと思う。

普通のおじさんやおばさんが「嵐いいねAKB前田篠田もいいよ!」

なんて日常会話に入れていたら、ちょっとおかしい人と思われる

かもしれない。その逆で批判的なことなら、ガンガンと話のネタ

するのかもしれないけど。

個人的には、若い子たちがキャーキャー言ったり騒いだりするための

対象物がアイドルであって、成熟した大人にはそんなの必要ない

っていう見方が大半だと思う。

結婚して子供もいるのに、スマイレージ最高!なんて子供たちの

前で公言して、そういったアイドルグループに本気になる

大人が大量にいたら一般的にはおかしい気がする。

自分は、そう思ってた。あの時までは。

そう、ももいろクローバーに出会うまでは。

最初ネット上で彼女たちを見かけた時、変な衣装ダンスする

フシギなアイドルグループだと思った。

パッと見、かわいいと思ったのは、青色の女の子

のちに、早見あかりという名前だと知った。

彼女たちがどんな曲を出しているのか、ユーチューブ検索して

聞いてみたけど、その時は、怪盗少女と走れ、以外は

ろくなもんじゃないと思った。

だけど、ニコニコ動画で生ライブが放送されていたのを見て

そのろくでもない歌に価値があることを知った。

歌だけ聞くと、ろくなもんじゃないんだけど

彼女たちのダンスパフォーマンスが加わると、それらが一つの

舞台作品になった。

そんな日本B級アイドルパフォーマンスなんて

本格的な芝居やミュージカルとは比べ物にならないっていうのは

よくわかるんだ。自分も実際にNYに行ってブロードウェイ見てきたから。

あれはホントに、言葉にならないほど、人間限界たいなのに

挑戦していてスゴイと思うんだ。

だけど、ももいろクローバーを見た時に感じたのは

そういう種類の感動じゃなくて、「学校文化祭が上手くいったよ!」

たいな種類のものだった。

学校文化祭演劇とかやるじゃん?あれってプロじゃなくて

フツーの素人学生同士がやるのに、実際うまく行くと

すごい感動するじゃん。そういう感動。

から、それがパッと見、わかんない通りすがりの人たちには

キモイオタクが群がるわけのわからんアイドルの雑音」

って思うんだけど、実際、その世界に入ってしまうと

それが楽しいって思える。

実際に、自分チケット買って、ももクロ世界に入ってみたけど

外の世界から見た様子とだいぶ違うんだなって思った。

これは普通会社員をやって、結婚して子供を育ててっていう

普通日本社会というワールドにいたら、決して見ることのなかった

景色なんだよね。

「ああ、こういう視点のスライドっていうのは何年ぶりだろう」

たいな感動があったわけ。



だがしかし、こんなに一方的にアイドルを称賛してしまうと

絶対にアンチ意見が出てくるはず。

その代表的なのが、次のやつだろう。

「同じCDを何枚も買わしたり、金を払って握手したり、写真とったり

するなんて、会社のオッサンたちに搾取されていることに気づいてないの?」

自分は、ライブには行っても、同じCDを何枚も買ったりとかしてまで

握手とかツーショットチェキとかしたいとは思わないし

これからもしないだろう。だがメンバー生写真は一枚づつは購入する。

これなら映画館に行ってポスターを買うのと同じレベルだと思う。

ああやって、一般的には「搾取されている」部類の人たちというのは

それが好きでやっているんだから放置しといたら良いんだと思う。

普通なら金が底をついたら諦めるでしょう。

それに「CD握手券をつける」っていうのは、その会社

ビジネスの手段であって、それで実際に儲けになっているんだから

素晴らしいビジネス手法じゃないかと思う。

車をディーラーで買ったことのある人ならわかっていると

思うが、普通は「売ったら終わり」ではな世界である

売る時にだって、あれもこれもつけたらもっと安くするとか

いろいろ必要ないようなサービスまで付いていたりする。

それに、ベンツとかトヨタとかっていう車会社

ブランドになっていて、安いからっていってヒュンダイとか

進んで買いに行かないよね。

ブランド料を払ってでも、服や車を買うわけでさ。

まあ、デザインとか色々理由をこじつけようと思えばつけられるけど。

あと、他にも一般的なアイドルアンチ意見としては

ロリコン氏ね枕営業乙、口パクのくせに歌番組に出るな、

ブサイク出来レース、エトセトラ」

などがあると思うが、そんなのはただのヒガミ、ネタ

しかいし、そこらへんのいじめっ子アイディアだと思う。

何にでも難癖をつけて、あれがダメ、これがダメっていう人たちは

結局その人自身がダメってことに気づいていない。そういう人たちに

「そんだけ偉そうなこと言ってるあなたは一体どんな人なんですか?」

って聞くと、思考停止してしまう。

まあ、かつては自分もそうだったんだけどね。

人それぞれ、そうやって良い点っていうのが必ずあって、それを

見いだせるかどうかっていうのが、重要なんじゃないかなって思ったわけ。

悪い点を見つけることっていうのはすごく簡単なんだけど

良い点を言えっていわれると見つけるのに四苦八苦する。

最後に、これは全然関係ない話からなんだけど、

以前、アメリカ暮らしてた時に、ひどい人種差別にあったわけ。

日本人っていう以前に、アジア人っていうことだけで、殺されそうに

なったりね。そんな時に、ホームステイ先のおじいちゃんが

言った言葉があるんだ。

so what?」「だから何?」っていう言葉

「いくら酷い悪口を言われようとも、その場では、そういうことを言った人

けが愚か者であって、自分の愚かさをわざわざ言いふらしているような

ものだ。だからso what?って言ってやればいい。」

というわけで、まあ、そういう経験があったんで、

文句のある人たちは勝手に言えばいいんじゃないかな。

ももいろクローバー世界」を知っている人からしたso what?から

あと、ファンのストーカー化っていうのは別問題で

それはその人が悪い。

色々書いて長くなってしまったけど、「ももいろクローバー世界

が好きだからそこにいるだけで、嫌になったら帰って来るだろう。

なんか宗教たい世界だが、要は信じるか信じないかっていうことだと思う。

自分ももいろクローバーを信じているし、今年の紅白出場っていうのも

単なるネタじゃないって思っている。あの世界が長く続いてくれたらいいなと思うだけ。

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