2010-12-31

こども相談センター

そろそろこどもでもつくろうかなと思いこども相談センターに行った。

まずは与信審査のようなものがあり、本当に支払い能力があるのかチェックされる。

それが終わるとIDパスワードが発行されるので、センターの端末だけではなく自宅からサイトログインして、登録された数万人の女性を選ぶことができる。

はじめは写真プロフィールひとつひとつ見て決めようと思ったのだがプロフィールには年齢や血液型だけではなく、生い立ちから遺伝子解析結果まで載っているので、すべてを見るのはむずかしい

そのため条件を入れてフィルタリングしてくれる検索や、こちらのパーソナルデータから適合度の高い女性リストアップしてくれるマッチングなどを活用することになる。

結局、遺伝子の相性がいちばんいい相手を選ぶことにした。相手が決まるとセンター精子を提出して終わり。後は10ヶ月後くらいに子どもが生まれ、センターが英才教育を施してくれるので、定期的に送られてくる映像を見るくらいだ。

自分子どもを引き取るセンターもあるにはあるのだが、あまり評判は良くない。

男性が引き取ると養育費は浮くので安く済むのだがベビーシッターや保育所を活用してもやはり仕事の関係で上手くいかないことが多く、女性が引き取ってもひとり分の養育費だけでは足りないと次々に出産して種違い兄弟が増えることでひとりひとりの教育が疎かになることが多い。

そのためセンター自体が教育を受け持つところがでてきた。平均年収、経歴、犯罪率の低さ。センターごとの追跡調査を見てみれば教育施設を持つセンターの有意差は一目瞭然だった。現在では教育施設を持つセンターが主流であり、このセンターもそのひとつだ。

そのおかげか、センター設立当初によく言われたこと、親権やこどもの人権に関する諸問題、あるいは人身売買の一種であるという批判もほとんどなくなった。

形式的に見てみればお見合い結婚したふたりがこどもを寄宿舎に入れるのとほとんど変わらない。男性の方だけにではなく、女性の方にも定期的にこどもの成長は送られてくる。今では相手の女性に同じ親としての親近感も抱いているほどだ。

独身と比べて大いに優遇される税制のためにこどもを作る人もたくさんいるらしいが、私は親になることのすばらしさという点でおすすめしたい。こどもを持つということはやはり良いことだ。すくすくと育っていくこどもの映像を見るたびにしみじみとそう思う。この充実した満足感は何ものにも代え難いものであると、そう思うのだ。

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