2010-11-27

同人ゲーム制作者が音楽を外注する時の注意

同人音楽やってると同人ゲーム作ってるサークルさんからの依頼が結構くるんですよね。

でも知識が無いみたいでかなり適当。仕方ないんですけどね。

なんで、自分の理解してる程度にまとめてみました

参考になればと。間違ってる記述あったらごめんね。

以下、依頼時の注意。

ファイルについて細かく指定する

漠然と「MP3で提出して下さい」とだけ書かれても困ります

ビットレートについての指示も細かく書きましょう。

従って、最低限の知識として音声圧縮のフォーマットについて頭に入れる必要があります

また、後述するマスタリングを行うならばWAVE以外のファイルを要求されても疑問に思ってしまいます。気をつけましょう。

まとめ

しっかりビットレートを含めた要求をしましょう。

マスタリングについて必ず記載する

これが一番理解されていないといっても過言ではないです。

また、真っ先にこの作業について伝えなくてはならないものです

まずマスタリングとはどのようなものか理解しましょう。

マスタリングとは

本来のマスタリングはまた違った形になるのですが、

ここでは同人ゲームを作る上でのマスタリングについてかみ砕いて説明します。

完成した直後の音楽というのは音量がバラバラです

それを統一し、聞きやすくするのがマスタリングになります

CDを聞いていて「1曲目が小さくて聞こえない。でも2曲目は爆音」なんて経験ほとんどないと思います。

これはマスタリング作業が行われているからであって、この作業が無いと全てバラバラで聞きづらいCDになってしまいます。

ゲームに組み込む際もこの作業が必要です

通常は0db(音の大きさ)を超えないレベル、かつ均一の音量になるように調整します。

深い話をすればrms値が云々という話になるので、分からない場合はこの作業も外注で行った方が良いかと思います。

じゃあなぜこの話を先に伝えなくてはならないのか説明します。

マスタリング作業

マスタリングについて軽く説明をしましたが、さらに詳しい話をします。

マスタリングとは簡単に言うと音量を揃えるものという話を長々としました。

ではどのように音量を揃えるのか。これについてサラっとだけ知りましょう。

まず音を揃えたいファイルコンプレッサーというエフェクトをかけます

これは非常に表現しづらい作業なんですが、「音圧」というものをここで出します。

ここで音量を0dbに揃える訳ですが・・・ 問題が起きる場合があります

既にこのファイルコンプレッサーがかかっていて、音量も0dbだったら。

必ずしもそうなるとは限りませんが、そのままマスタリングを続行すると、音が割れる・聞き心地が悪くなるなどといった作用が出てきてしまいます。

ではどうしたらいいのか。

ここでやっと結論です

もらうファイルは、コンプレッサーをかけず、音量を0db以下にしたファイルをもらう。

音量は-3db以下だとマスタリングする人もやりやすいと思います。

ちょっと音楽的にいえば「マスターコンプをかけずに、ピークを-3db程度にして提出してください」といったとこでしょうか。かっこいいですね。

マスタリングなんてしなくてもいいでしょ

そう思われるのは勝手です予算人材的に厳しいものもあるかもしれません。

しかし、この作業を行えば聞き心地のよいものが完成する事は確かです

そこはディレクター担当されている方の判断となるでしょう。

まとめ

ゲーム制作側でマスタリングするのかしないのか必ず伝える。

マスタリングを行うならば、「マスターコンプかけないでね!」「ピークは低めで!」と伝える。

マスタリングを行わないのであれば、「個々でやってね!」くらい言っておくと優しいお兄さんになれる。

ちなみに

恐らくマスタリングしないよ!と言えば個々にマスタリングしてくれる方は多いと思います。

しかし、作成者によって音量がバラバラになると思われるので注意しましょう。

※ここで言う音量とは単純にスピーカーの音を下げた時の効果とは違うものです


注文する楽曲について

一番重要かもしれません。

音楽を作るという作業においては、その人の経験技術が反映されます

よって、注文する人がどのような曲を作っているのか細かく観察する必要があります

つまりどういう事か。

普段は水彩画風景を描いているイラストレーター萌え絵女の子を描いてくれと注文して上手く描いてくれるでしょうか。

もちろん人によっては上手く描いてくれるかもしれません。

しかし大半の場合は専門外の知識を必要とするため、上手くいかなかったり不自然に仕上がることでしょう。

これと全く同じ事が音楽にも言えます

極端な例を挙げると、ピアノインストを作ってる人にシステマチックテクノを作ってくれといってもはっきり言って無理です

クラブミュージックばかり作ってる人に熱いロックを作ってくれといっても無理です

これらは極端な例ですが、少なからずこういう事が起こりえます

少々音楽的な話になります

音楽を作る上では、機材投資にかける物がかなり必要な場合が多いです。

そこがイラストレーターとの大きな違いです。

上記の例で挙げたものを掘り下げてみましょう。

クラブミュージックメインに作っている人がメロウなサウンドを出せるギターを持っているでしょうか。それを接続できる機器を持っているでしょうか。アンプシミュレートする機材はあるでしょうか。それ以前にギターは弾けるのでしょうか。

そして、ロックを作る事が出来る知識を持っているでしょうか。

大半の人はNOです

受けた人は「無理だよ」と言わざるを得ません。

このような摩擦が起こってしまっては、どちらも幸せでないのは明白です

もちろんオールマイティに様々な曲を作れる人はいます

しかし、必ず弱点があることを頭に入れ、その人が作る曲をよく聴いた上で判断する事が大事です

まとめ

音楽を作る上では音源的な制約が必ずあります

それと同じく技術的な制約があります。(ギターの腕など)

それを踏まえ楽曲を注文しなければなりません。

担当して欲しい人の曲を必ず聞き、何が得意で何が不得意か聞き分ける事が重要です

いで書いてしまいましたねえ。読みづらくて申し訳ない

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