巷には「イライラしない方法」や「怒らない方法」、はたまた「イライラしたり怒ることが如何に愚かなことか」を説く書籍がワンサカ溢れている。
けど、大抵、こういう書籍は役に立たない。
なぜか?
そういう書籍を執筆するような人間には、「イライラ」や「怒り」の真の理由が分かっていないから。
なぜ分からないか?
要するに、恵まれているから。
書籍を世に出せるような立場にいる時点で既に恵まれた人間の部類だし、まして、その書籍がそれなりに売れているのなら、なおさら。
そんな立場の人たちに、下々の人間がなぜイライラするのか、なぜ怒るのかの理由など、分かろうはずがない。
要するに、「イライラ」や「怒り」の原因というのは
「生活(人生)が充実していない(恵まれていない)から」
ということに尽きる。
生活(人生)が充実している、あるいは恵まれている人というのは、精神的にも金銭的にも時間的にも余裕がある。
余裕があるから、多少のことでは取り乱したりしない。余裕がある分、そのときの状況に対処できるから。
しかし、生活(人生)が充実していない、あるいは恵まれていない人には余裕がない。あらゆる意味で余裕がない。
余裕がないから、つねにギリギリのところで物事に対処しなければならない。
その対処が上手くいかなかった時には、文字通り、それを受け止める余裕がない。
その結果が、イライラであり怒りなのだ。
だから、如何にイライラしない方法や怒らない方法を説かれたとしても、そしてそれを読んだとしても、それだけでは何も変わらない。
生活(人生)が充実するような、恵まれるような「何か」を手に入れない限り、イライラや怒りの原因は無くなりはしない。
何事も“余裕”があってこそなんだ。
そんな恵まれた人は、今の世の中そう多くはない。
「イライラする」って自己中心的だよな