2010-07-13

せっかくだから非モテの俺の恋愛、そして失恋を書こうじゃないか

いよいよ三十路になってしまったオタクだ。

彼女と仲良くなったのは1年前。

きっかけは一本の雨傘だった。

俺はMoMAニューヨーク近代美術館)のスカイアンブレラを愛用してた。

ある日俺が可愛いなって思ってた同じ職場のその子がちょっと緊張した様子で話しかけてきたんだ。

「その傘ってマンガに出てたのだよね?」って。

びっくりしたよ。

そんなの知らなかったから。

solaって作品に出てたんだそうだ。

見ての通り俺は萌え系には詳しくない。

それから彼女マンガゲームの話をよくするようになった。

彼女は普段は大人しいけど、趣味の話になるとよく喋る子だった。

悪く言えば「俺みたいな男」が付き合いやすいタイプってことだ。

今思えばそんな子と知り合えたのは相当に運がよかったんだろう。

そして何度目かの、彼女が俺の部屋にマンガを読んだりゲームをしたりしに来てた日。

無防備にベッドに寝転がった彼女のショーツが見えてた。

思わずじっと見てしまったら彼女がその目線に気付いた。

やばいと思った。

嫌われてしまうと。

でも違った。

彼女は優しく微笑んで立ち上がってスカートを直し、そして俺に抱き付いた。

その温かさといい匂いにやられた。

多分ただ一言「したい」とか言ったんだと思う。

不器用彼女の服を脱がせて胸や股間を触って。

あ、やばいコンドームがない。

ちょっときょどったけど、ふとコンドームオナニー用に買ったのが余ってることに気付いて無事致せた。

無事ってのは嘘。

入れていきなりイッた。

でも彼女はそんな俺の頬にキスしてくれた。

生まれて初めてできた彼女との初体験

彼女は初めてじゃなかったけど、そんなのどうでもよかった。

ここから先はもう思い出したくない。

俺と彼女の関係はここで終わったからだ。

彼女が家に帰った後、別れてくれって電話をかけてた。

彼女最初いつもと変わらない口調で「えー、どうしたのぉ?」って言った。

でも俺は本気だった。

俺には彼女と付き合う資格などないのだ。

彼女が帰って一人になった直後はまだ嬉しかった。

でもそれからだ。

俺は今何歳だ?

29歳だ。

三十路一歩手前。

今更初体験を喜んでるのか?

他人がとっくの昔に済ませて知ってることを。

どうしようもないバカバカしさに襲われて、自分に対して怒りが爆発してしまった。

その怒りを彼女にぶつけてしまうと思った。

だから何とか冷静になったつもりで「悪いけど別れてくれ」と電話した。

まともなことをそれ以上何も言うことができず、ただ全部俺が悪いからと、壊れたように何回も繰り返し謝った。

ここから先は何も覚えていない。

ただ気付いたら終わってた。

今でも彼女と同じ職場だけど、彼女は俺と目を合わせようともしない。

喪男ってのは自分に負けてるんだ。

女にじゃない。

だから貴様等は自分に負けないように若いうちに恋愛してセックスしとけ。

俺との約束だ。

ちなみにスカイアンブレラはもう使ってない。

solaに出てたと聞いた時に恥ずかしくなってしまったから。

でも今では蒼乃さんが俺の彼女だ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん