統合失調症というウイルスに気づかず感染している人はどれだけいるだろう。
まぁ、どちらにしても統合失調症というのは自分では気づきようのない病であるのだ。
例え精神科医であっても。
現代の統合失調症は、パソコンのウイルスにとてもよく似ている。
統合失調症になるとスパイウェアに侵されたように思考を抜き取られ、感覚を改ざんされるように異常が起こる。
勿論統合失調症であるから原因は不明だ。
患者にとっては、人間用のウイルス対策ソフトが出来た時にはじめて本当の意味で解決したと言えるのだろう。
「何かに気付いてしまった人」や「何かを知ってしまった人」「誰かにとって不都合な人」「運の悪い人」が諸事情によって統合失調症になったり奇天烈に見える自殺をしたり(全身をロープと粘着テープで縛ってビル屋上の鉄柵を飛び越えたり、携帯電話の充電ケーブルで首を吊ったり、統合失調症患者には頭を銃で撃ち抜かれたように見える首吊り自殺をしたりなど)失踪して戻ってこないのは古来より何時の時代も変わらない。
精神科が敬遠されがちでいつまでも古いルールに縛られている様に見えるのも、こんな日常の闇のごく近くにある場所であるからなのだ。
医師の自殺率は一般に比べて男性で3倍女性で6倍、精神科医のそれは医師全体の2倍であるらしい。
何をかいわんやである。
精神科医は基本的に建前しか語ることはない。
だがそれはどんな職であっても多かれ少なかれあることだろう。
つまり彼らはそういう専門職でもあるのだが、自殺をしてしまうであろう人を生かすという点に於いては打率はとても低い。
運命論的になるが、自殺する人は基本的に何をしても自殺してしまうのだ。
閑話休題。話が逸れた。
つまりは統合失調症というのはややこしい病であるのだ。
病気になることで生きることを許される人もいるし、病気というワンクッションを置いてから自殺する人もいる(精神科医が実力を発揮できるとすればここだろう。自殺を少しでも遅らせ、生きている間のQOLを高められれば、統合失調症が得意な医師といえるかもしれない)。
知ってしまった情報が世に出てもいい情報となった時に寛解する人もいる。
勿論、本当の意味での統合失調症患者である人もいるだろうが、そのような人でも更に重ねて別の統合失調症である場合もあるのである。
勘違いしている人もいるようだが、インターネットも現実の一部でしかなく、統合失調症はあちらこちらに潜んでいる。
つまり、神隠しや魔女狩りといった類の事は、インターネット上でも起こっている。
統合失調症というウイルスは、時代と共に変化し、宿主たちや科学技術等の研究によって進化し、脈々と生き続けているのである。
ところで統合失調症の発症率は大体0.8%と言われるが、その根拠を知りたいと思う。
現代は統合失調症と言われる範囲が拡大しているらしいが、割合が増えることはないのか?