簡単にいえば”幹部候補生”
将来的に会社のマネジメントと経営をやる人材を新卒で採用して育てたいワケですよ。
一方で、営業とか開発とか企画とか広報とか、会社運営における大部分の実業務は、外部の専門の会社にアウトソースした方が品質的にもコスト的にもメリットが大きいので、そんなのをやりたいって学生は必要ないんですよ。
実際に、映画会社は映画を作らないし、システム会社はプログラムを書かないし、メーカーだってモノを作ってないですよね。
その企画や設計や販売戦略を練るのも、外の会社に丸投げですよ、特に大企業は。
新卒の全てが幹部になるワケではなくて、採用した中から数%が会社を支える人材に育ってくれればいいんですよ。
もちろん、採用された段階で概ね選別がされていて、3年目までぐらいでほぼキャリアが決まるってのが大企業の通例でしょうか・・・途中でキャリアorノンキャリが変わるってのは、かなりのレアケースですな。
ただ、幹部になれなかった社員を切れないので、それらの社員にも仕事を与えなきゃいけないので、実業務のマネジメントをやらせるのが一般的なパターンですが、そこでそもそも特定の実業務をやりたいって思い入れが強い社員ってのは、会社側からしたら非常に使いにくいワケです。
「〇〇という製品の開発がやりたくてこの会社を志望しました!」みたいな、ピンポイントな志望動機を持った社員は、開発の仕事をしている時はいいけど、いざ他の仕事をさせなきゃいけないって時に、扱いに困るんだよね・・・営業をやらせたらモチベーションが下がってウツになるかもしれないし、個人のパフォーマンスが落ちるだけではなく、周りにも悪影響を及ぼすリスクもあるし・・・。
一方で、ずっと開発をやらせりゃいいじゃんって意見もあるけど、変化の激しい花形部署の仕事をずっとやらせていたら、その社員がいつか老害化しちゃって、若手の伸びる目を摘んじゃってコレまた悪影響だし、そもそも同じ部署でずーっと成果を出し続けられる人材なんていないって。
なので、幹部になれないことがわかっても、淡々と会社のいろいろな業務をソツなくこなせる平均的な能力の高さと安定的なモチベーションを持った人材が、少なくとも大企業は好んで採用したいってワケ。
もちろん、単純に何でも出来ますやりますってアピールはダメだと思うけど、一方で志望する会社の○○がピンポイントで好きってのもダメ・・・ハッキリ言って使いにくい。
初期配属でその部署に配属されなかったら辞められるリスクも、こっちは考えてんだからさ。
なので、大企業は言い方は悪いけど、Fラン大学出身で、その会社にとって極めて有用なスキルを持った学生と、有名大学を出て平均的に優れた学生だったら、間違いなく後者を採るよ。
前者の学生さんは、そのスキルを活かす専門の中小企業に入社して、その大企業から仕事を受託して、大企業の人の代わりとなって、その大企業の実業務を支えてやってください。
一方で後者の学生さんは、大企業の社員になったら、実業務をするベンダーの管理に徹して、日夜パワポ資料作成と社内調整に明け暮れてください。
ではでは、みなさん頑張って!
「日本の強みはものづくり」とかいうやつの中に、ものをつくるやつは一人もいない。 てか、WBSの小谷キャスタって、年収1億円なんスね。
こういう幹部候補生なんてMBA持ちを数年に一人中途採用(もちろん解雇可能)とかでいいし、 こんな壮大で豪華絢爛な目的でバブル期に何百人も採用してさらに首にできないとかじゃそ...