http://anond.hatelabo.jp/20100606123349
太陽電池もいろいろあって,資源が枯渇しないと思ってると意外と足下をすくわれる.
たとえば,結晶Si系太陽電池は,Siの資源量は事実上無限だから盤石に思えるけど,Siだけでは太陽電池は作れない.
電極としてアルミや銀,ドーパントとしてリンやボロン,封止材としての樹脂素材(EVAとか)などが不可欠.この中で一番資源的に危ういのは銀だと言われている.
また,元素があればOKと考えるのも早計で,自然に存在するSiはSiO2(珪石)の形態だから
という点で,単純ではない.まあ,比較的珪石の資源分布は偏りが少ないので,最初の方は問題ないとして,後者についてはこの手の電気分解用のカーボン電極ってコークスから作ってるから石油が枯渇すると多分困る(作れないわけじゃないだろうけど).
太陽電池のコストは技術が未成熟だから高いわけではない.メーカーの人と一度話してみればいいけど,現在一番成熟してる結晶Si系はかなりいっぱいいっぱいのコスト計算で作ってる.性能改善の伸び代もかなり少ない.夢を持つのはいいけど発電コストを10年で半分にするのがせいぜいだし,その方向でみんな動いてる.発電コスト半分では,たとえば風力発電の今のレベルのコストに勝てない.買い取り保証付きなら余裕でペイするだろうけど,それは逆にコストの高い太陽電池の導入を促進してCO2削減へのリソースの有効活用を妨げているということでもある.
横から失礼。 太陽電池製造時において、資源量が問題になるだなんて聞いたことがない。多結晶Si型に対して薄膜Si型が・・・という文脈ならわからなくもないけど、いずれにおいても...
http://anond.hatelabo.jp/20100606123349 太陽電池もいろいろあって,資源が枯渇しないと思ってると意外と足下をすくわれる. たとえば,結晶Si系太陽電池は,Siの資源量は事実上無限だから盤石...
そっち方面には疎いので、勉強になります。 ただ、炭素税はどうかと思うな。だって、正直CO2の量なんてどうでもいいから(って言っちゃうと言い過ぎだけど)。むしろ、電気が安定...
それに、エネルギー量や資源コストと、経済的なコストが相関を持つのは、その技術がある程度の平衡点に達してからの話です。 こういう妄想をぶちまける人がいるのかがわからない...
シリコンの量なんて地球の質量の1/4以上あるんだし 地殻の1/4じゃなかったっけ? よく知らないけど、地球全体の質量を考えたら鉄が主体になりそう。 あと、元素がたくさんあるから...