2010-04-04

決別宣言

もうさすがにここまで来たら決別するしかないだろう。

1992年からかれこれ18年間応援している広島カープのことだ。

俺はいわゆる熱狂的ファンで、毎年毎年、広島カープ活躍を楽しみにして生きてきた。

Bクラスが定位置になっても、メークドラマの当て馬にされても、ずっとずっと応援し続けてきた。

しかし、それももう今日で終わりだ。

俺は名古屋在住で、広島には縁もゆかりもない。

しかし、12球団をすべて調べてみて、一番魅力を感じたのが広島だった。

それからずっと応援してきたわけだが、18年目にしてようやくはっきりわかった。

広島という球団は、プロ野球団としては合格でも、

今後、優勝する確率ゼロである。絶対に優勝できない。

なぜ優勝できないかと言えば、単に優勝するつもりがないからである。

野村監督が「優勝」を目標に掲げていたが、リップサービスでなければ、

どれだけ身の程知らずなのかとあきれてしまう。

広島カープは、知っている通りFA宣言をした選手を引き止めない。

また、他球団と競合になっても金銭面の条件はとにかく低めに設定する。

これでは流出していく一方である。

江藤金本新井ラロッカシーツ黒田川口……枚挙に暇がない。

今後も、栗原、小窪、前田健太といった選手は必ず広島を去っていくだろう。

なぜ引き止めないかといえば、お金がないからである。

いや、もっと正確に言えば、お金を使いたくないからである。

お金はある。

プロ野球ファン以外には知られていないが、広島は万年黒字の球団なのである。

(12球団で万年黒字なのは巨人広島くらいである)

つまり、お金を使って補強するのではなく、

育成に力を入れて、自給自足でチーム作りをしていく方針なのである。

しかし、その育成も正直たいしたことがない。

ドラフト運は結構あるので、素質ある選手が何人も入ってきたが、

ものになったのはほとんどが大卒社会人ばかりで、

高卒ルーキーはほとんどが壊れて引退していく。

つまり、育成が下手だと言わざるを得ない。

補強もしない、育成もしない。たまに育った選手は去っていく。

これでどうやって優勝を狙おうというのだろうか。

FA制度が導入される前の時代ならともかく、

昨今のプロ野球においては、経営側が、優勝よりも黒字を優先している限り、

優勝などできるわけがない。Aクラスだって不可能に近い。

つまり、いくら監督選手が「優勝」を狙っていたとしても、

広島という球団にはそもそも「優勝」は望めないのである。

勝てなくて当たり前というわけだ。

俺は、広島を去っていた金本新井、さらには二岡が大嫌いだが、

彼らの気持ちもわからないでもない。

広島では優勝は絶対に無理なのだから。

最後に、広島カープファンの人へ。

残念ながらあなたの応援しているチームは、

未来永劫優勝することはありえません。

毎年開幕前には「CSくらいは狙える」と期待するも、

結局夏前には終戦するというシーズンを繰り返して行くだけです。

冷静に考えてください。

今年より来年が良い成績をおさめられるという明るい材料はありますか?

Aクラスが狙えるようなチームに変貌する兆しはありますか?

年を重ねるごとに、チームは弱体化しています。

監督が変わろうが、黒田が戻ってこようが、焼け石に水でしょう。

今後100年間、広島ファンに残っている楽しみは、「5位争い」のみ。

俺には耐えられない。ストレスが貯まるだけ。

広島カープとは今日限りおさらばしたい。

だからといって他の11球団もクソなので、別の球団を応援することもしない。

プロ野球と、今日でお別れだ。

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