2010-03-25

Re:日本の農機メーカーってガラパゴス進化代名詞なんですがね・・・

http://d.hatena.ne.jp/pal-9999/20100324/p1

こんな記事がはてBで話題になってて、読んでみたら、中身がsuckで頭に来たので、つらつらと書いていきますけどね。

で、救いようがないと思ったのが、この部分。

この人は、日本農業が、どこに強みをもっているか、まるで知らない事が、この一文で丸出し。日本農業技術は、狭い土地で多収穫可能になるような形で発展してきた。そのため、作物の品種改良や育成技術改良には非常に熱心で、単位面積あたりの収量という点では、小麦にしろ米にしろ欧米とは比較にならないくらい高い。

国際連合食糧農業機関(FAO)

FAOSTAT(http://faostat.fao.org/)より

米(t/ha)@2008
 1.Egypt		9.7309
 2.Australia		9.5000
 3.El Salvador		7.9373
 4.Uruguay		7.9025
 5.USA			7.6716
 6.Turkey		7.5716
 7.Korea		7.3942
 8.Peru			7.3567
 9.Morocco		6.9562
10.Spain		6.9209
11.Argentina		6.8277
12.Greece		6.7354
13.China		6.5558
14.Japan		6.4875

十分健闘していると思うが、それでも欧米より高いと思うのは間違い。アメリカよりも低いです。

小麦(t/ha)@2008
 1.Ireland		9.0629
 2.Netherlands		8.7297
 3.Belgium		8.3595
 4.United Kingdom	8.2813
 5.New Zealand		8.1120
 6.Germany		8.0873
 7.Denmark		7.8638
 8.France		7.1009
 9.Luxembourg		6.6616
10.Egypt		6.5009
:			
:			
31.Japan		4.1037
:			
:			
49.USA			3.0177

Europe全体 		4.0270

小麦に関しては、1haあたりの収量で、アメリカの12倍、EUの3倍に上る。

↑に関しては何を見たのか分かりませんが、そんなに差があるわけありません。EUには小麦食って生活している農業大国が沢山あります。世界市場という戦場で農業をもってして戦っている国々の収量が、兼業農家の収量に劣っているわけも無く。

普通に考えてみてください。アメリカの麦畑と日本の麦畑。同じ一区画に12倍も実っていたら、アメリカがしょっぼーいか、日本の麦が重みで折れるかどっちかです。ありえません。

ただ、はてブの方々が言うことにも賛成しませんが。日本農業自然環境特化型ではなく、保護政策の庇護による社会環境特化型。しかも大規模農家が極端に少なく、兼業農家ばかりで高齢化も進んでいる日本で、農業が衰退していくのは確実。となると日本の農機具メーカー海外に出るか、農機具メーカーをやめるか。携帯ガラパゴスとは違い、先は暗いガラパゴスです。

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