2010-02-25

ttp://tameike.net/comments.htm#new20100225090117

トヨタにとって、問題の本質はモノづくりにあるのではなくて、おそらく広報の問題なんだろうと思います。でも、「広報改善します」と言うと、まるで反省していないように見えてしまう。そこでこう言ったらどうか。「再発防止のために、トヨタはこれからコーポレートガバナンスを改革します」

最近The Economist典型的な記事があった。いわく、日本型のコーポレートガバナンスに問題がある。トヨタには社外取締役が一人もいない。同質経営のために、対応が遅れたのではないか。硬直的な年功序列制のために、悪いニュースがトップに届かない。そもそもトヨタの29人の取締役は全員が日本人男性である。こりゃいかんわ!

○それが正しいかどうかはさておいて、「日本企業コーポレートガバナンスに問題あり」というのは、西側メディアから見ると非常に腑に落ちるストーリーになっている。ワシ個人としては、トヨタソニー式のボードメンバーを目指すのは、ちょっとツライんじゃないかと思うのだが、普通アメリカ人感覚から行くと、「世界第1位の自動車会社の役員が29人全員日本人男性」ってのは、とにかく不気味に感じられるだろう。

○とりあえず豊田社長はこんな風に言ってみたらどうか。「これからトヨタ社外取締役を導入します。例えばノーマンミネタさんのような方に、当社の経営へのアドバイスをお願いしたい」。

ミネタ氏は、クリントン時代に運輸長官になって、ブッシュ政権でもそのまま居残ったというめずらしい人物である。つまり民主党にも共和党にも受けがいい。日系アメリカ人だから、日米関係にも良い。ワシントン的には、「お、分かってるじゃん」ということになるだろう。アメリカ消費者にも、「自分たちが知っている人がトヨタ経営に参画する」ことで、大いに安心感を与えることができるのではないか。

どうでしょう。このアイデア、悪くないと思いますけどね。

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