2010-01-14

お猿さんの正義

問題は軍事的合理性が「あるか/ないか」ではないhttp://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100112/p1、と言っておいて

私にとって問題なのは(…略…)これらすべての歴史政治ファクターを越えるだけの「軍事的合理性」があるんですか? ってことだから。

とか、何を言ってるのかまるで分からんwww それだったら話は結局「『軍事的合理性』があるんですか/ないんですか」じゃねえか。頭悪い文章だね。

…というようなことは措くとして、お猿さんの話はこの問題で本当に意味があるんだろうか。というのは、お猿さんは本来何を目的とすべきなのか?というのがあるからだ。

週刊オブイェクト」側はまあいい。この人は良くも悪くも基本的には「軍事マニア」なんだろうから。ブログで軍事の話を書いているのはせいぜい(というと言葉は悪いが)「軍事のことをみんなに正しく知らしめよう」という目的でのことだろう。そういう人間が(とりあえず彼から見て)間違った情報を流す人間に対して反論する、というのは全くもって正しい。少なくとも今回のことで言えば、「普天間基地移設先は沖縄県内でなければならない」と彼は思っており、現実問題として基地沖縄県にあって、かつ県外移転は決まっていない。彼の問題は「軍事の“話”」でいいというわけだ。勝つにしても負けるにしても、その場所は「軍事の“話”」の中で問題ない。彼の正義は「軍事の“話”」の中で問題ない。

しかし、お猿さんはどうだろう?

冒頭に書いたような「結局ある/なしの問題だろ」というのを措いておくなら、彼(の主観)にとっては「問題は軍事的合理性が『あるか/ないか』ではない」。で、本当の問題はじゃあなんなのか? お猿さんの今までのエントリなども眺めた上でいうならば、最大の問題とは

(3)沖縄琉球)が日本に編入された経緯から皇民化教育による同化の強制やらにもかかわらずの差別やら、本土決戦のための捨て石にされたことやら戦後戦後人身御供にされたこと、そして「復帰」後も今に至るまで基地負担を不均衡に負わされてきたこと

になるんだろう。

ところが、この問題は「週刊オブイェクト」側への反論でどうにかなるか? 勿論なるわきゃない。「週刊オブイェクト」側への反論では、これらはどれひとつ解決しない。「週刊オブイェクト」はただの個人ブログだからだ。当然基地も県外になんかいかない。むしろ「無駄」なところへ労力を注ぐぶん、解決や補償移転は遠のくばかりだ。というより、そもそもブログ日記つけてたってなんにもならん。すべきは現実的な行動、行動をすべき標的は当然に政府民主党なり国民全てなりだろう。現実に影響を「本当に」与えるつもりなら、今のような活動はゴミでしかない。ゴミでないのは現実に効果を持つ活動だけだ。

デモをやるでもなく、広く世に問う運動をするでもなく、はてなでセコセコ文章を書いて現実世界は変わったんだろうか。お猿さんが変えた現実的事柄なんかどこにあるというのか。

週刊オブイェクト」はブログでもいいのかも知れん。軍事に興味を示す人以外はひとまず射程から外そうじゃないか、みんなと言ったって国民全体ではなくてもいいさ、というのであればブログという拠点は便利だから。しかしお猿さんは違うはずだ。国の施策国民の正しい政治参加やらをもし考えるんなら、ブログ本陣にしたってまともな人数はついてこない。そんな行動なんざゴミに過ぎない。

言うまでもないが、今までのは単なる俺の勘違いで、お猿さんが「本当の問題は別の“話”だ、現実を実際に変えるかなんてのとは別の話だ」と言うならそれはそれで問題はない。判定の前提はあくまでお猿さんの勝負の場が、お猿さんの正義が「本当は」どこに設定されているのか?だから。

  • というか、どういう行動原理なの?自己承認欲求?なんというか、自己承認欲求が強すぎると言うか、変な人は多いよね。増田。他人を下に見る事で、自己承認欲求を満たそうと言う人...

  • http://anond.hatelabo.jp/20100114115830 こういうことをきゃふきゃふ言いながら書いているお子様のことだろう。

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