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少なくとも中国はそのような強引なやり方ですりよってくる鳩山政権とそれを支える小沢さんを諸手を挙げて歓迎しているわけではない。そりゃ敵対され迷惑な政権が日本に樹つよりはいいのだろうが、天皇まで担ぎ出されて、別に次の主席が約束されているわけでもない、むしろ副主席としては大変微妙な人選を謁見対象にするなんて常識から考えると中国としても変な先例となって困るのは間違いない。
何故天皇を持ち出したのかは自明である。もうすぐ報道されるとは思うけれど、あれだけの大訪問団を小沢さんは結成しておきながら、最後の最後まで胡錦濤主席との会談のセットを渋られた。一ヶ月ルールどころではなく、中国の儀礼としても、日本の与党幹事長と面談するのは本来の中南海のあり方じゃない。中国に親しい日本の政権ができて嬉しい半分、なんか強引過ぎて迷惑しているのは良く分かる。
小沢さんは何のことはない、格下に見られていたに過ぎない。だからこそ、中国が欲しがるだろうと思った副主席と天皇の謁見という座組みまで急遽こしらえて、自分を大きく見せようとしたのだ。宮内庁としても無茶言うなだし、中国としてもそう性急な話は望んでいないのに。
というわけで、小沢さんの中国シフトの顛末は亡国的だった、という批判も出るだろうし、親中国が小沢体制と一蓮托生のような見え方となる。次の政権で、同じような訪問団が組まれ、主席と会えなければ、or中国副主席が来日し、天皇と会えなければ、その日中関係は即「微妙」扱いされるわけで。