2009-12-03

つくるということ


「これはもしかして、

僕の欠点でもあるのかもしれないんだけれども、

大きな利益を得ようとか、

これでお金持ちになろうとか、

そういうようなことが念頭になく、

まず自分の好きなものを作って、

その「もの」に共感して

お金を出してくれる方がいるんだったらいい、

というスタンスで始まって、

きょうまでの40年間、いるんです。

素材が好きだ、色も好きだっていう、

やっぱり自分のおもむくままにやっている。」


「最初のベルトは、20本か30本ぐらい作って、

スイスのアスコーナという町で

あるお店に持ち込んでみたんです。

どうなるか分からないのでとりあえず見せてみようと。

今もそうなんですけど、スイス人ていうのは堅くて、

とても真面目でっていうイメージがありますよね。

なのでちょっと恐かったんだけれども、

まず行ってみようと。

それで行ってみたら、「じゃ、幾ら?」って。

まさか買ってくれると思わなかったので、

値段は決めてなかったんです。

じゃとりあえず1個25フランですって言ったら、

全部、買ってくれて。

「ああ、僕の製品お金になるんだ」って。

21歳のときのことです。」


「僕が続けて来たこと、

そして続けていきたいことは、

1つ、1つに魂を吹き込んでいくことなんです。

もちろん買ってくださることは歓迎なんですけれども、

僕にとっていちばん嬉しいことは

くすっと笑ってくれて、使って、

優しい気持ち、幸せな気持ちになってくれることです。

僕はそれをとても幸せに感じます.」


「自負してるわけじゃないんですけれども、

ユニーク(唯一無二)な、

どこにもないものをやってると思います。

自惚れではないんですけれども。

ニューヨークのバーニーズニューヨーク

長いこと、ぼくのつくるものを

扱ってくれているんですが、

彼らは、バーニーズの顔だと言ってくれるんです。」


メイド・イン・ミー(笑)

 ありがとう。」



ヒッピーの時代の子供たち   〜革職人アンリ・ベグランさんとの1時間

http://www.1101.com/henrycuir/index.html

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