2009-11-21

面白い話があるから、ちょっと聞いてくれ!

友人の大黒がヤバイ。

何がヤバイって、この人ね、速読スターなわけ。

一冊一分。

・・・いや、それ自体はどうってことない、たまにいる人種なんだが、

本当にヤバイのはここからだ!

大黒は、名前のくせに、色白でひょろっとした草食系なわけ。

みんなと一緒にいて笑う時も、頼りなげで情け無い顔して笑うの。

・・・いや笑い方なんて人の自由だからホットケって話だったね失礼。

で、大黒のヤバイところはね、リュッサック愛好家なの。

いつもリュッサックで大学に来てる。

まあ、日本人仲間はあんまリュッサックしてないけど、

アメリカ人はね、ほら、よくリュッサックしてるの。

だから別段、リュッサックしてること

自体は、まー、珍しくないんだけど。

で、大黒だよ。そうだ、大黒のヤバイ話するんだった!

つまりその、言いにくいんだが、大黒はね、

明らかにリュッサックにどっさり荷物入れてるわけ。

俺は中身知ってるからいいけど、まわりの人達は奇異な目でみるわけ。

こっちの人って失礼なくらい露骨な反応するw

そりゃもうヒョロヒョロの色白の日本人が、ぎっしり詰まったリュッサック背負ってるわけ。

・・・いや、肌の色は別にまあいいんだけど、とにかくだよ、とにかく、

ロブスターサンドイッチ食べながら歩いたりしてるわけ。

要するに、すごく目立ってるw

すごく奇異な目でみられてるwww

ここだけの話ね、

俺としては、大黒に目立って欲しくないの。

日本の恥やん。大阪の恥やん。

いや、それは周りの日本人友達もみんな思ってることだと思う。

大黒という名前なんだけどね、ヒョロヒョロしてて、

そのくせ身長は175cmもあって、でも顔は憔悴した顔してんの。

それが大黒の、ファーストインプレッションね。

・・・あ、大事なこと忘れてた。そう、リュッサックがやたら膨らんでるの。そこがイチバン異様なの!

でもね、彼女はね、

そんなこと一切気にしてないふうで、見た目とは裏腹に、そこんとこは堂々してるの。

でね、やっぱり彼氏としては、なんというか体面というものがあるやん?ん、体裁?(どっちだっけ、日本語わからんw)

だから、さりげなく言ってやったのよ。

「リュッサックにそんなに詰めるくらいなら、研究室に本をたくさん置いたら?」

って。そしたら、なんて言ったと思う?大黒は言ったよ。

講義学生に問題解かせている間ヒマでな。その間に読むための本を新しく20冊は持って行かんとあかんねん」

ってね。ギャハハハハ!

「おい、ちょっとお前なあ・・・こい。いいからこい。説教だ」

俺はバーのトイレ前の人があまりいない所に呼び出したわけ。

もちろん、説教の内容は決まってるさ。

「20冊は多すぎる、5冊までにしとけ」

読みたい気持ちはよく分かるけど、さすがに20冊は異様だし、大学じゅうの噂になっちまう

・・・いや、まあすでに噂になってるけど。大黒はすでに有名人

もう一人の大黒はごくごく正常なキャラなんだけどねえ。女たらしだけどw

しょっちゅう女の子くどいてるからなあ。

・・・そうそう、大黒もまたかなりヤバイところがあって。

いや、話が逸れるから言わないけど、かいつまんで言うと、

彼もまたリュッサック愛好家なわけ。

けどね、彼は見た目を気にするオシャレさんだから、いっぱい詰め込んだりしないわけ。

そうするとどうなるか分かるよね?

もう一人の大黒がつめこんだ本をね、取り出してどっかに置いてきたりするの。

そういうこと平気でするもんだから、もう一人の大黒はすっごい慌ててね、困ってるの。

うーん。

少なくとも、地元北海道ではそういう人に出会ったことがなかったから、対処に困るというか。

こればかりはどうしようもねえなwハハッ。と開き直ってる。

そういえば、実家花屋さんに挨拶しにいったけど、

全国の大黒さんの名誉のために言うけど、母はごくごく普通の人だったよ。

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