2009-11-03

ピーター・ドラッカー2回目の死の詩

もう一度人生をやり直せるなら・・・・

今度はもっと間違えないようにしよう。

もっと神経を研ぎ澄ませて、もっと注意深くしよう。

絶対にこんな愚かな人間ではなく、もっと、もっと完璧人間になろう。

この世には、実際、これほど真剣に思い煩うことが殆どなのだ。

もっと真面目になろう、もっと穏やかに、もっと衛生に行きよう。

もっとたくさんのチャンスをつかみ、行ったことのない場所にももっともっとたくさん行こう。

すこしアイスクリームを食べ、すこしお酒を飲み、たくさん豆を食べるようにしよう。

もっとこれから起こりうる本当の厄介ごとを抱え込み、目の前の厄介ごとに囚われないようにしよう。

もう一度最初から人生をやり直せるなら、春はもっと早くから裸足になり、秋はもっと遅くまで裸足でいよう。

もっとたくさん冒険をし、もっとたくさんのメリーゴーランドに乗り、もっとたくさんの夕日を見て、もっとたくさんの子供たちと真剣に遊ぼう。

もう一度人生をやり直せるなら・・・・

だが、見ての通り、私は今生ではもうやり直しがきかない。

私たちは人生をあまりに寛容に考えすぎていないか?

自分に甘く、他人の目を気にしないで、起こりえる未来に思いを馳せず、準備もせず、怠惰な生活を送って・・・・

もっと実直にしよう、もっとシンプルに生きよう、いろんなリスクに備えて、人生に潤いや活気、情熱や楽しさを取り戻そう。

人生自分にとって「完璧」にできるはず、だからこそ、生きがいがある。

- P.F.ドラッカー 糖尿病アルコール中毒が引き金となった2回目の死を前に-

http://blog.apecell.com/2009/11/02/id/74 の改変です。

ドラッカー糖尿病アル中になった2度目の人生の終わりに、こう思うのかもしれません。

内容は正反対ではないですが、ある程度逆にしてあります。

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