■疲れちゃった

入籍直後、フリーライターだった旦那が激務で鬱になって仕事を受けるのをストップしてから1年以上経つ。

私は会社員で固定収入があるので、体調が落ち着くまでは、と家賃や生活費を負担してるけど、普通の平社員の給料でふたりの生活をまかなうのは正直きつい。

わずかな貯金を切り崩して、毎月の収入と支出がトントン、下手すると支出がちょっとオーバーくらいなため、二人の貯金がゼロに近づいてきている。節約はしてるけど、それでも数ヶ月に1回、お互いの実家に帰省するときの交通費とか、身内が結婚するからお祝い金用意しなきゃ、とか、どうしても出さなきゃいけないことがやってきて、まとまったお金が出ていく。

旦那も復帰に向けて仕事をもらえないか周りに聞いてるみたいだけど、もともと社交的な人じゃなかったので体調を崩して仕事を請けなくなってから業界から疎遠になってしまい、仕事をもらうあてがないようだ。「不景気だから、いろいろ経費が削られてるんだよ」と、数ヶ月に1回、10万とか小さな額の仕事をたまにやるくらい。本人の性格的にも内気で「仕事下さい！」って言えないのを無理して営業してくれているのを見ているので、ここが限界なんだと思う。体調を崩す前はそれなりに稼げていたみたいだから、小さな業界の中で仕事を回し合っている輪の中から、彼ははじき出されてしまったんだなと思った。一度出てしまったら、そこに戻るのは簡単ではないんだろう。

入籍直後だったので、体調が落ち着くまでは貯金を使って結婚式を挙げるのは危ないから延期しよう、元気になったらやればいいよ、と言ったまま、結婚式も新婚旅行も行ってない。いわゆるお披露目的なこともなく、相手の家に華々しく迎えられることもなく、旦那のマンションに地味に合流して、細々とした生活が始まったみたいな感じだ。私の親はそのことを未だに言ってきているけれど、苦笑いで返すしかできない。しょうがないよねーそのうちねーと笑って親の愚痴を聞いているときでも、心の底では「私だってウェディングドレスを着たかった！みんなに祝われて、おめでとう！って、華やかに言われたかった！」と思っている。そういうときは、家に帰ったあと、お風呂場で一人で泣く。泣けば気分は少しスッキリして、また頑張ろうと思えるようになる。

ただ、ここ数ヶ月で私の貯金も心細くなってきた。

次のマンションの契約更新料を支払ったら、たぶんぜんぶなくなる。そこからは綱渡りだ。

大変なのは今だけだし、旦那もつらい時期なんだから、私が頑張らなきゃ、頑張らなきゃ、と思って笑顔でやってきた。たまに旦那に愚痴を言ってしまうけど、困らせるだけだから、「でも、やるしかないし、大変だけど頑張るね！」と笑うようにしてきた。旦那も私の辛い気持ちをちゃんと分かっていてくれて、そのぶん家のことを頑張ってくれてるし、わたしが外で働いてるのを充分ねぎらってくれる。もちろん彼が浪費することはない。私のお給料を大切に使ってくれてるのが分かる。

本当に感謝してる。本当に愛してるし、大切にされてると思う。

でも、なんだか最近感情が抑えられない瞬間があって、旦那に対してきつい口調になってしまいそうなときがある。堪えてるけど、いつか爆発しそう。

「私はお金を運んでくるためだけに結婚したの？」「なんで私だけいつまでもお金の心配をしてなきゃいけないの？」と言ってしまいそうだ。

ここ数ヶ月、旅行どころか、新しい洋服も買ってない。友人の結婚式に呼ばれるのが怖い。ご祝儀を用意するのがきついだけじゃなくて、洋服代どころか美容院代すら出せないかもしれなくて、キレイに着飾った友人の中で着古した一張羅がみすぼらしく浮いて惨めになるかも知れないから。化粧品も最低限のものをマツキヨとかドラッグストアで値段を見比べて買うだけ。もともとそんなに浪費家じゃないし、ブランドものが欲しいわけじゃないけど、独身時代、お給料日直後に1万円だけ、と決めて女性らしいお買い物をして楽しい！と思っていたことが懐かしい。アイシャドウや口紅を、1つ2つでいいから、値段を気にしないで買えるようにときがまた来るのか、本当に不安で怖くて仕方がない。

ただ旦那と過ごす時間は本当に楽しくて、愛し愛されて、思いやり合っているってこういうことだなと思う。幸せだなと思う。

でも、同時に常にお金の不安が背後にある。暗くてもやもやした不安がいつも身体のどこかにあって、毎朝、旦那に送り出されて会社に向かっている最中に、ああ、もう疲れちゃったな、死にたいな、って考えてしまう。

幸せなのに。

離婚は考えていない。バカかもしれないけど旦那を愛してるから。行くも地獄、戻るも地獄ってこういうことかしら、と考えて自分に酔ったりする。

こうして増田に書くのも同じことで、これを書いたら読み返して頑張ってる自分に酔って少し泣いて、ああまた頑張ろう、と思えるようになると思う。

でも少し疲れちゃったんだよね。自分が疲れてることに気付いちゃったから、どうしようと思ってしまった。だって誰のことも責められないんだよ。誰にも八つ当たりできないって、しんどいんだね。景気のせいにすればいいのかな。政治のせいにすればいいのかな。でもそれってなんか遠いよね。だからこんな文をダラダラと書いてしまった。でも頑張るよ。死ぬのはいつでもできるものね。

これを読んでくれたどこかの誰かへ。

同情して、かわいそうって思ってください。たぶん私は同情されたくてこれを書いた。頑張ってて偉いねって言われたくて書いた。

死にたいとか言ってるけど私には度胸がないから死ねないと思うし、なんだかんだ文句を言いながら毎日必死こいて働いて、ギリギリのお金をやりくりして、旦那と仲良くやっていくと思う。子供も家も持てないかもしれないけど、それでも生きていくしかないから。

読んでくれてありがとう。きっとあなたも人生で辛いことがたくさんあるだろうと思うけど、生きてください。私はあなたの幸せを祈る。

Permalink | 記事への反応(23) | 17:07

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