2009-10-23

日本メーカーの本当の危機

大企業の本当の危機は、人材の停滞だと思う。

 

今、メーカー技術として働いている。

年齢は28。同期は約400人程いるので大きな会社に分類される。

 

その同期の一人が先日亡くなった。

死因くも膜下出血職場で突然倒れ、そのまま帰らぬ人となった。

 

勤務実態は朝8:30に来て、帰るのは深夜1:00。完全に過労死だ。

  

 

同期は口を揃えてこういう。

「昇進したくない。」

 

昇進してしまうと、さらに勤務実態が酷くなるからだ。

3ヶ月無休とかがざらにいる。

うちの会社はまだいい方だと世間では言われているので、

他社の実態を想像すると末恐ろしくなる。

そこにはメーカーでもファーストフードでも関係なく、同じ構図がある。

 

 

このままでは、現場技術を統括できるマネージャー層の担い手がいない。

優秀な人材は他社(外資法律金融関係の事務所)に流出し、さらに枯渇する。

その傾向には拍車がどんどんかかる。

 

 

メーカーは、マッチポンプ人材を集めるかではなく、

足元にいる人材をいかに、留めておくのか。

モチベーションを上げて、成長させるのか。

そのために何が出来るのかを本当に考えなければ、

外圧グローバル化の波に押しつぶされるのではなく、

自重を耐え切れず崩壊するほうが、早いのではないかと思う。

 

 

そのために、何が出来るのか、日々考えている。

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