海外の金融機関の判断を捻じ曲げる為に、日本航空の手形は日本政府が裏書すると言ったようである。これで、日本航空の赤字は政府が幾らでも補填してくれる事になったことから、経営改善も必要ないし、OBへの年金等のレガシーコストも、これまでと同様に垂れ流しに出来る。
ナショナルフラッグキャリアであると明言した以上、大臣や首相の外遊は、すべて、日本航空からのチャーター便に切り替えるとなるであろう。自衛隊が運用している政府専用機は、廃止ということになる。機体と整備用冶具一式に予備パーツのストックもつけて、日本航空に安値で叩き売るつもりであろう。
着々と地雷を踏んでいっている状態である。
そもそも、政府専用機が必要になったのは、スパイ対策であった。チャーター機の場合、ファーストクラスのキャビンに要人が集まる事から、ファーストクラスの椅子の中とか、壁の中等にマイクを仕掛け、貨物室等に録音機を置き、要人の会話を全て記録し、相手の方針を前もって知ろうというスパイ行為に対し、チャーター便である限り、対応できないのである。
このため、外交目的の移動では、軍の将官移動用の機体を流用するという事が行われるようになり、ナショナルフラッグキャリアという概念は不要となっていったのである。
日本航空の機材は、中国でメンテナンスを受けている。最近の技術では、爪先程度の大きさのボイスレコーダーも可能であり、整備員が何時間後から録音開始という信号を、機体のメンテナンスに見せかけて送り込み、ボイスレコーダーの内部に溜まった音声信号は、現地について要人が全部降りたあとで、現地のメンテナンス要員に成りすましたスパイが近接電波受信で回収するという手段も、可能になっている。
なんでそうなっているのかという理由や事情を知らない世間知らずが、思いつきで暴走している姿は、自分に関係が無い状態であれば見ていて楽しいのだが、自国の大臣や内閣や与党がそういう状態というのは、本当に困りものである。官僚を使いこなすには、官僚よりも優れている事が必要であるが、これだけ失点を繰り返し、無能を晒していて、まだ官僚が従ってくれると思っているのだとしたら、かなり特殊な人格の持ち主であると考えるしかない。恥を知るべきであろう。
http://www11.ocn.ne.jp/~ques/diary/diary.html [2009.10.2]