2009-09-27

http://anond.hatelabo.jp/20090927225658

そこまで高尚じゃなくとも、割り箸・爪楊枝・園芸用品、小物家具(CDラックとか)なんかでもいいし、昔ならネオライトオガライトとか、集成材の類、あとは再生紙と(大量の輸入新材を使った)新紙の中間で、間伐材を使った環境配慮形新紙とか、そういうのでもいいはず。

では、なぜそういうのが流行らないか(現実的に商業ベースで実行されないか)と言えば、

  • 採算ベースに乗る値段をつければ、間伐材といえど輸入材の方が安い。しかも加工時の人件費も、国外の方が安い。
  • 消費者は安い方に飛びつくし、それによって大量に売れるから、製造面でも流通面でも量産効果が効いてより安くなる。
  • よくも悪くも、杉は臭いがきつく、油も多く、木目との相性も含めて加工がしにくい。

といった理由が出てくる。

じゃぁ高付加価値品を作ればいいじゃないか、ということになるんだけど、「間伐材でもいいから、国産の杉材じゃないとできない高付加価値品」ってのが何よ?って話。原料(木材)の時点で付加価値がない上に高い(商業的には輸入材で代替可能なら、同じ値段で売るならそっちの方が利益がいい)もんだから、間伐材さえ切らない、切っても山に放置する、という現状がある。

記事への反応 -
  • 林業における密植の効果。 日本の林業の特徴は、密植にある。密植は、苗を植える時に、極端に狭い間隔で植える事であるが、これによって、木と木の間が狭くなり、日が当たらなくな...

    • つまり、間伐によって抜き出した材木や製材残りの端材の使い道がないと、採算が取れない商売になってしまう。林業において一番重要なのは、この、間伐材の使い道を開発して採算を...

      • そこまで高尚じゃなくとも、割り箸・爪楊枝・園芸用品、小物家具(CDラックとか)なんかでもいいし、昔ならネオライト・オガライトとか、集成材の類、あとは再生紙と(大量の輸入新材を...

        • 俺みたいな経済・政治オンチが短絡的に考えると ・国外の間伐材に関税をかける。 ・それを財源として国内の間伐材利用に給付金を出す。 って事を考えるんだけど、そうはいかんもん...

          • いまは環境税って考えがあるから、受け入れられるかもしれないし、国内の森林資源・林業の活性化にもつながるし、熱帯雨林の破壊問題輸入しないでいいということは船舶輸送が少な...

            • 一点だけ気にかかる。 いまいいと思っていることでも結実する頃には全然状況が変わってたりする。 これって、「どうなるかは解らない」と言いつつ 「放置の結果、状況が好転す...

        • じゃぁ高付加価値品を作ればいいじゃないか、ということになるんだけど、「間伐材でもいいから、国産の杉材じゃないとできない高付加価値品」ってのが何よ?って話。 難しいね…...

    • ちなみに、こんな感じに人工的に杉を植えまくったのが花粉症の原因の1つと言われています。 日本はもともと広葉樹中心の土地で、杉はあまりありませんでした。

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