リーダーたる人間は、全く別々に発生した、一見別物のように見えるトラブルや問題の本質を見抜き、それが発生している本当の原因を取り除く使命を持っています。それこそがリーダーたる人間の重要な仕事です。
個別の問題を個別に処理する、というのはリーダーのやる仕事ではありません。
結局、配点を見つけ出すのは解答者自身の責任となるわけです。
こうすると、全ての問題を解決することができないのは当然ですが、最も効果的な結果を引き出すことができます。
いわば最も効果的な問題とは、その状況の「ツボ」なわけです。
その「ツボ」を押せば、全ての問題の前提条件が変化し、状況が変化することで解決策の糸口も見つかってきます。ちょうど、パズルのようにです。
どうしても考えがまとまらなかったら、複数の状況が相互に依存する関係を図に書いて、その根元にある問題を取り除く方法を考える。
すると、たいていの場合、驚くほど短時間に問題は解決します。
もしくは、問題の解決が現実的に不可能という結論に達します。
ビジネス上で発生する問題の場合、たいてい重要なのは、発生した問題を解決することよりも、(諦めることも含めた)解決策について周囲に納得してもらうことです。