2009-08-03

大人になったしまじろう

【この話はフィクションですし、実在の団体を想起したとしても、それは気のせいです】

ある日、しまじろうは、「やせいのおうこく」という絵本図書館で借りた。

すると、そこには・・・

アフリカサバンナで、獲物を冷酷に狩って、

一撃で殺して貪り食う、孤高なトラの姿があった。

「・・・・」

しまじろうは、あまりのショックでしばらく呆然としていた。

「僕のおとうさんは、郵便局で働いているフリをしているが、

 本当は、シマウマとかを狙って殺しているんだ・・・」

「僕も大きくなったら、みみりんや、とりっぴーを、

 むしゃむしゃ食べるようになるんだ・・・」

数年後。

「やせいのおうこく」のトラウマも忘れかけたころ、

しまじろうはお父さんに呼ばれた。

しまじろう

 いいか、お前がゴハンを食べられるのは、

 お父さんが一生懸命働いているからだ。

 もうお前も12歳、来年から中学生だ。

 だから、大人の仕事というものを見せてやる。」

しまじろうは恐る恐る尋ねた。

「やはり・・・お父さんは、本当は郵便局で働いているんじゃなくて、

 毎日シマウマを襲っているの・・・?」

 

しまじろうのお父さんは、呆れたように言った。

「なにを言っているんだ・・・

 僕たちにそのような残酷なことさせること、●武書店が認めるわけないだろう。

 もっと、スマートサイドビジネスをやっているんだよ。

 僕が郵便局員だ、ってことも利用してね。」

「・・・サイドビジネス!?

 一体、お父さんって何者なの・・・?」

「これを見なさい。」

しまじろうが見たモノは、一見すると「名簿」のようだった。

しかも見たところ、生年月日が皆「平成」である。

「こ、これは・・・」

「まだわからないのかい?

 ●武書店に頼まれて、住民基本台帳から、「お友達」になる子供たちの

 住所氏名名簿を閲覧しているんだよ。」

「しかし、確か住民基本台帳って、少女レイプ事件をきっかけに、閲覧禁止になったんじゃあ・・・」

「そうさ。それで苦労しているんだ。因みにその名簿は、閲覧禁止になる前に手に入れたものさ。

 閲覧禁止後は、いろいろと知恵を働かせなければ、名簿が手に入らない。

 だから「大人の仕事」なんだよ。

 たとえば産婦人科の付け届けして、新生児の名簿を手に入れたりとか。

 ・・・・だから、郵便局員である僕の立場が必要になるって訳さ。」

  • マジレスすると、ベネッセは妊婦や乳幼児持ちの親向けにプレゼントとかで釣って (合法的に)個人情報手に入れてるけどなー

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