みんな腹が減ってるわけよ。中には減りすぎて目眩がしてる奴もいる。
そんな中で「何を作る?」と相談して、とりあえずカレーに決まったわけだ。ハンバーグとかラーメンとか食いたい奴もいたけど、いろいろと妥協して「仕方ねーな」と納得してくれたわけ。
んで、野菜や肉を切って、これから鍋に入れようかという時に現れるんだよ。「果たして本当にカレーで良かったのだろうか?」とか言う馬鹿がさ。
するとどうだ。ハンバーグやラーメンを食いたかった奴がその馬鹿の尻馬に乗っちゃうんだよな。んで、カレー派よりも数が多くなっちゃって、結局カレーは無しになる。作りかけの材料は全部廃棄。最初から作り直し。
こうして挙党一致で反カレー派が状況を支配するに至ったわけだが、「じゃあ何作るの?」という段階になるとてんでバラバラ。「ラーメンだ!」「いやハンバーグだ!」。それどころか、今まで誰からも見向きもされなかったスパゲッティ、ハヤシライス、冷やし中華、うどんなんてのも出てきて訳が分からなくなってくる。
そしてこの頃になると、冒頭で目眩がしている奴らがバタバタと倒れ始める。元気だった奴らも目眩がし始める。早く何か食わないとやばい状態。ここに来てやっと全派閥が妥協する余地が生まれる。
「で、どうする?」「とりあえず一番早く作れるものを・・・」「廃棄したカレーの材料、まだ残ってね?」「あれもう腐ってるんじゃねえの?」「腐ってないかも知れないだろ。とにかく腹に何か入れないと!」
そして、腐りかけの材料で作ったカレーはめでたく完成し、全員が食中毒で寝込むわけだ。そして馬鹿は「だからカレーにすべきではないと言ったんだ」とベッドでうめきながら苦しんで死ね。
それは問題提起ではない。単なる蒸し返しだ。