2009-04-20

若者世界

http://anond.hatelabo.jp/20090419233024

最近中世ヨーロッパ(時代としては西暦1400年以前)を研究した文化論なんかを読むんだが、当時は10歳になる前から見習いとして仕事をはじめ、15歳には成人、20歳になれば名実共に責務を担うに足るだけの人物として受け止められたそうだ。

なんでかというと、当時は寿命が短く年長者や老人がいない世界だったから。魔法使い賢者が白い髭を蓄えた老人で描かれるのは決して誇張でなく、年老いた人物はそれだけで神秘性を持って見られたのだと思う。

で、社会を構成する人口の大半が20歳以下の若者で占められていた社会というのが中世ヨーロッパで、それは同時に社会全体の不安定さ、喧嘩っ早さ、血生臭さにも繋がっていたんだという。

で、こう考えると「今の若いもんは」ってのも当然ともいえる。

社会ピラミッド型の年齢構成だったら上が少ない分若者にもある程度の実権が渡されるが、上が十分にいる円筒型や逆ピラミッド型だと実権は上の方で分配され若者にまで降りてこないわけだ。

記事への反応 -
  • 星新一のショートショートに「老人の星」を題材にしたものがあった。 タイトルは覚えていない。 技術は高度な進歩を遂げ、住民は完成された幸せを手に入れた。 そんな星が物語の...

    • http://anond.hatelabo.jp/20090419233024 最近中世ヨーロッパ(時代としては西暦1400年以前)を研究した文化論なんかを読むんだが、当時は10歳になる前から見習いとして仕事をはじめ、15歳には成...

      • いやあの、ねえ 逆ピラミッド型の社会なんて現代の先進国くらいで 今のアジアアフリカも貧乏人の子沢山なんだが 若者が力を持ってるかっていえば

        • 政治評論では歪んだ自意識が行間から漂ってきてどうにも気持ち悪かったが 私小説になると逆にその気持ち悪さがリアルで面白いな。

    • なんかそれトマトが出てこなかったっけ?なんとなく覚えてるような。

    • よく「それじゃ死んでるのと同じ」みたいなこと言うやついるけど 生命を維持していたいって欲望ってものすごく生々しくて強烈なものだと思うんだよね。 それ自体が半端じゃない活力...

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